ドル円高値更新後に反落、FOMC結果公表待ち
15日午前の東京市場でドル円は高値圏で方向感に欠ける動き。朝方、135.47のNY市場高値で取引の始まったドル円は、早朝に135.59まで上げて高値を更新するも失速。実需と思しきドル売りも加わって10時前には一時135円を割り込み、134.88の安値をつけました。その後は発表された中国の5月の鉱工業生産が予想外の増加を示したことなどを材料にやや買い戻され、東京時間正午現在は135.15レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩米国市場でNYダウが5営業日連続で下げたことを受け売りが先行、下げ幅は一時200円を超えました。不動産、自動車、小売等で一部買戻しも入りましたが、全般的に上値は重く、194円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では先週末の米CPIショックの余波が続き、FOMCでの0.75%の利上げの可能性をWSJが報じたことなども材料視され、米国時間に米10年物国債利回りが11年ぶりに3.5%に肉薄するなど米長期金利が急上昇しました。これを受けてドル円も欧州序盤の134.02から上昇に転じ、米国時間の終盤には135.47(訂正×134.47)まで上値を広げる動きとなりました。
テクニカルにはドル円は昨晩の上昇で再び5月末からの急上昇のトレンドライン上に復帰、ドル買い地合いが強まっています。
今晩のFOMCに関してはこれでほぼ0.75%までの利上げを織り込んだ形で迎えることとなるため、FOMC後は各市場に先週のECB理事会後のユーロの反落のような、材料出尽し感が広がる可能性が高まっているものと考えられます。一方で声明文や、議長記者会見の内容が想像以上にインフレリスクを危険視するものであった場合や、同時に公表される経済見通しに予想外の変化がある場合には、米長期金利、ドル円の一段高の可能性も否定できず、明日未明の結果公表後はやはり波乱含みです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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