ドル円102円挟みで横ばい、日経平均反発
ドル金利先高感の後退による株高ドル安
本日の東京市場も前日の欧米市場を反映しての取引に終始しました。
昨晩の海外市場では米国の小売売上高、鉱工業生産指数などの重要指標がいずれも事前予想に届かず、9月の利上げ完全に吹き飛ばした形となりました。
これを受けて米国株は上昇、ドル円は軟調に推移102円台前半で東京市場に戻り、東京オープン後は102円を挟んで方向感のない取引に終始しました。
ただ、ドル安円高が急激には進展しなかったことから日本株は米国株の上昇を素直に反映、日経平均は114円高の16,519円で終了しています。
円のイールドカーブのスティープ化進む
来週21日の日米の金融政策をめぐっては特に日本の追加緩和に対する見方が定まらない状況が続いています。
今のところマイナス金利をもう一段引き下げ超長期国債の買い入れ額を縮小してイールドカーブを立てる(スティープニング)というのが有力なシナリオのひとつとなっていて、これを反映して日本の国債利回りやスワップ市場では35年以上の超長期では一ヶ月前に比べて0.2%ほど金利が上昇、逆に1-5年の短めのところでは0.03%から0.07%程度金利が低下してイールドカーブは8年あたりのところを軸にしてスティープ化の傾向を見せています。
ただ、ここへきて銀行等直接影響を受ける金融機関からはマイナス金利の一段の引き下げに反発の動きもあって深堀りは見送られるとの見方も台頭、相変わらずふたを開けるまで何が出てくるのかわからない状況が続いています。
ドイツ銀巨額和解金支払い報道で欧州株軟調
今晩も米国では21:30に消費者物価指数、23:00にはミシガン大学消費者信頼感指数等結果が市場を大きく動かしかねない重めの経済指標の発表があります。
米司法省から住宅ローン担保証券の不正販売にかかわる和解金1兆4千億円を要求されていると伝えられているドイツ銀行株は序盤8.1%下落、欧州の株価指数先物も軟調推移です。
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