米5月ISM製造業景況指数の予想
(今回発表予想)2022年6月1日8時半現在予想
本日23時、米国5月ISM製造業景況指数(今回予想は下記チャート青色矢印の先端部分)が発表されます。前回4月は予想を下回る結果となり、これで3ヶ月連続予想を下回っています。今回5月予想も前月比下落となっています。まだ好悪判断基準の50を上回っていますが、下図を見ても下落トレンドが変わらず、改善していたPMI指数も再下落を始め、PMI>ISMは下降を示すことが多いので、過去の流れでいけば当面は50方向への動きになりそうです。
またアトランタ連銀GDPナウは5月27日現在の2Q・GDPは+1.9%予想、前回この4月ISM時も+1.9%(4月29日現在)でしたので、過去1ヶ月間の米経済指標は横這いだったことになります。1Q・GDPが下方修正され前期比年率が▼1.5%になり、ここからのスタートで+1.9%はあまり芳しい数値には見えない感じです。
ISM製造業景況指数(青)とPMI製造業指数(オレンジ)
(青の矢印は今回予想値)
下図はドル円の月足チャートです。昨日月足ができました。5月足はカブセの陰線で130円01銭が目先の上値ポイントです。そして陰線になりましたがやや下ヒゲが長くなっているので、月中の下押しは一度失敗になっています。下限は126円36銭です。トレンドはドル高が変わらず、まだ上値トライの流れにいます。
さて、2016年6月底値からのサポートA(=103円00銭)とそこから平行に上げた目途となる抵抗線がB(=131円10銭)にあります。4・5月の各高値131円25銭と131円35銭は丁度良いところまでトライしたことになります。ドルが一段高を狙うには確認の意味を含め月足で132円以上の終値になれば、新たな上値トライに入る可能性が高まってきます。少なくとも週足で新高値更新の終値で確認したいところです。
但し、5月足はあまり形状が良くないので、月初はドルが強いと見られるものの、当面は126円36銭〜130円10銭(越えて131円10銭〜35銭)レンジが想定されます。上値をどこまで追えるかをみます。現状では想定し難いですが、万一レンジ下限を切ると、2021年1月底値のC(=116円40銭)とそこから平行に上げたD(=123円10銭)の上限方向への調整安に入りそうです。更にDを切ると、CとD間には4月に窓空けしたE(=121円70銭)が目安となるサポートがあります。
今月は6月15日のFOMCである程度の先行き目安が出ると思います。そのFOMCで、FFレートの利上げ幅、及び今後の利上げ予定となるドットプロット(3月時のドットプロットの比較もあります)とCME Fedwatchとの比較になりそうです。
(6月1日10:20、1ドル=129円14銭)
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