ドル円、一時128円台を回復するも上値重い (5/24午前)

24日午前の東京市場でドル円は127円台後半中心で方向感に欠ける動き。

ドル円、一時128円台を回復するも上値重い (5/24午前)

ドル円、一時128円台を回復するも上値重い

24日午前の東京市場でドル円は127円台後半中心で方向感に欠ける動き。朝方、127.90レベルで取引が始まったドル円は、米長期金利の小刻みな上昇・低下に平仄を合わせる形で、127.63-128.07レンジで取引されました。東京時間正午現在は127.78レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨日、一昨日と上昇した反動で、本日は利益確定売りが幅広い業種に広がり、前日終値付近から徐々に値を下げる展開となりました。取引の始まった中国、香港市場で株価が値を崩していることも重石となり、138円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、バイデン米大統領の対中関税引き下げ検討発言に株価が堅調推移、ドル円も米国時間に127.94まで上昇しそのまま高値圏で東京時間につないでいます。尚、昨晩は、アトランタ連銀のボスティック総裁が今後の2回の50bpの利上げの後、9月に利上げを一旦停止する可能性があると述べるなど、このところのFRB関係者の一方的タカ派発言とはやや温度感の異なる発言をしています。昨晩米長期金利は反発基調を崩さなかったものの、ドル円の頭を抑える材料となった可能性はあります。

テクニカルにはドル円は、先週後半に21日移動平均線を下放れて以降はますます上値の重い展開となっていますが、19日に127.03をつけて以降は、下値も限られ膠着状態です。
米金利とウクライナ情勢中心の相場の動きから、市場の注目点がややシフトしてきており、米当局関係者の政策金利に対するコメントに対する為替市場の動きはやや鈍くなっています。現在は8週に亘って下げたNYダウをはじめ主要国の株価が下げ止まるかが、大きな関心事。最近は欧米株とやや異なる動きを見せる本邦株価や、香港・中国株、今晩の欧米株の動向を要注視です。

ドル円、一時128円台を回復するも上値重い

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