ユーロ圏・米国の5月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の5月PMI指数速報値が発表されます。4月は欧州が製造業・サービス業共に予想を上回りましたが、米国はサービス業が予想をかなり下回る結果になりました。今回5月は欧米共に、全て4月より悪化する予想になっています。全ての指数が好悪判断基準の50を上回っているので、まだ懸念する程ではないですが、ここ数ヶ月は軟調推移になっています。
下図の製造業指数を見ても、昨年の5・6月を高値に一貫して下落傾向になっています。ウクライナ戦争の長期化懸念や中国のロックダウンもあり、まだ不透明感の払拭とはなっていません。年央から年末にかけての数値を見ていく必要がありそうです。
ユーロ圏5月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年5月24日9時00分現在)
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2022年5月24日9時00分現在)
米国5月PMI指数予想
(発表時間22時45分)
製造業 4月は59.2(←予58.0) 5月:57.7(レンジ54.0〜60.0)
サービス業 4月は55.6(←予58.0) 5月:55.2(レンジ54.5〜57.5)
(今回予想)2022年5月24日9時00分現在)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。昨年5・6月をピークにして欧米は下降トレンドを未だ脱却できず、今回も下落を継続しています。遅れて回復していた日本も横這いになっており、この3地域で50方向への流れを食い止める明るい材料がまだ見当たりません。
ユーロ製造業PMI指数と米ISM製造業指数、日本PMI製造業指数
青:ユーロ製造業PMI指数
灰:米ISM製造業指数
オレンジ:日本PMI製造業指数
青の矢印:5月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
赤:50
下図はユーロドルの日足チャートです。今年2月高値からの抵抗線A(=1.0860)でユーロ安を継続しています。下限はAから平行に下したB(=1.0320)でサポートされ、現在はユーロ安トレンド下で戻り高トライになっています。3月31日高値からの抵抗線C(=1.0580)も昨日上抜け、現在は4月14日・19日でユーロ安のサポートだったD(=1.0760)を狙える位置にいます。もしDも越えると勢いが出るとAまでの全戻しになります。下値は底値からのサポートがE(=1.0530)にあり、これを切れない限りは戻り高値トライが継続しそうです。
(2022年5月24日12:30、1ユーロ=1.0669ドル)
オーダー/ポジション状況
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