ドル円128円台半ば、G7では為替主要議題とならず
21日午前の東京市場でドル円は128円台前半を底堅く推移。朝方、127.86レベルで取引の始まったドル円は株価の上昇、米長期金利の上昇再開に早々に128円台を回復し、東京時間正午現在は128.64の本日最高値レベルで取引されています。
ワシントンでのG20・G7会合に出席している鈴木財務相は、G7で最近の円安について説明を行ったとコメントしましたが、為替は主要な議題ではなく、声明文にも為替への言及はないとのこと。為替の急激な変化は望ましくないとの従来の考えを繰り返しましたが、一方で「為替レートは市場において決定される」と円安警戒感のトーンダウンととれる発言もあり、逆に円売りを誘った形です。
日経平均株価は、昨晩米国市場でNYダウが上昇した流れを受けて買いが先行。円安再開で輸出関連銘柄等が物色され、ほぼ一方向で値を上げ329円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、ドル円は東京時間に129.40をつけた後反落した流れを受けて、調整主体の動きとなりました。米長期金利の低下やG20での日米財務相会談への思惑も相まって、米国時間にかけ一時127.46まで急落しました。しかし、その後は押し目買いも入って底堅く、127.90レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は昨日の反落で、13営業日にわたった「歴史的」日足の陽線連続を終了しましたが、トレンドラインや転換線まで下押しすることなく再び上昇基調に転じています。やや円安に加速感があっただけに、今のところちょうどいいスピード調整が入ったような形となっており、再び130円を目指す流れです。
ドル円日足
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