ドル円125円台半ば、昨晩反落後再度の上値試し
13日午前の東京市場でドル円はじり高推移。昨晩海外時間に一旦124円台に反落した後の戻り基調の中、125.38レベルで取引が始まったドル円は、米長期金利、米株先物ともに反発する中でじりじりと値を上げ、125.65の高値をつけました。東京時間正午現在は125.58レベルで取引されています。鈴木財務相は衆議院の財務金融委員会での質問に答え、本日も「為替の急速な変動は好ましくない」との発言を繰り返しましたが、市場の反応は限定的でした。
日経平均株価は、昨日大きく下落したことから値ごろ感の買戻しが入って上昇。昨日とは逆に金融、公共事業を除くほぼ全業種が上げて420円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目された3月の米消費者物価指数で、ヘッドラインの数字は事前予想を上回る8.5%の高水準だったものの、食品、エネルギーを除くコア部分が予想を下回る6.5%となりました。これが市場参加者にインフレのピークアウトが近いと受け止められて、米長期金利が急落、ドル円も欧州序盤につけた125.76の高値から一時124.77まで約1円急落する形となりました。
しかし、その後は、FRBのブレイナード理事が、インフレ低下の兆候を歓迎すべきことと認めつつも金融引き締め姿勢を崩さなかったことなどから、ドル円には徐々に買戻しが入り、125.38レベルで東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は連日順調に下値を切り上げ、高値圏でのもみ合い継続。引き続き2015年6月高値125.86をめぐる攻防が続きます。ただ、ここまでの上昇が急だったこと、今後の米国利上げははかなり織り込みが進んでいること、2007年、2015年のドル高局面ではいずれも126円に到達しないままその後長期の円高に転じたこと等から、高値警戒感も強まっています。実際昨日高値125.76は前日高値125.77に一歩及ばず、売り買いのせめぎあいが見て取れる状況。125.86を超えると2002年6月以来約20年ぶりの円安水準ということになりますが、その次元に踏み込むほどのドル買い円売り材料がそろっているのか、市場は再点検を迫られている状況です。本日午後以降も125.86、126.00到達への攻防に注目です。
ドル円日足
ドル円月足
オーダー/ポジション状況
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