ドル円125円台前半、財務省円安けん制発言にも反応一時的
12日午前の東京市場で、ドル円は125円台前半から半ばで底堅く推移。朝方、125.37レベルで取引の始まったドル円は、序盤米長期金利が一段と上昇したことを受けて125.55レベルまでじり高推移しました。しかし、鈴木財務相の記者会見で「為替の安定は重要、急激な変動は望ましくない」「円安進行を含め、為替動向を緊張感をもって注視している」等の発言があったことから9時台に入って急落。一時125.11の安値をつけましたがすぐに買い戻され、東京時間正午現在は125.45レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩海外市場で米主要株価指数が軒並み大幅安となった流れを受け売りが先行。金融、公益事業を除くほとんどの業種で下げ、下げ幅は一時400円を超えました。その後やや買い戻しが入ったものの戻りは鈍く、365円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、日中の日銀支店長会議で複数の支店長が円安容認発言をしたこと、米長期金利が上昇し10年物米国債利回りが2.78%まで上昇したことなどを受け、欧州序盤にドル円は3/28高値125.09を突破。ストップロスを巻き込む形でその後も上昇を続け、米国時間にかけて一時125.77まで上昇しました。引けにかけて小幅反落するも底堅く、125.37レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は昨晩の上昇で2015年6月以来の高値水準に到達。同月の高値125.86も射程に入ってきています。この水準をクリアすると、130円台までレジスタンスらしいレジスタンスが見当たらない状況です。一方下方向は、4/5以降の上昇トレンドライン124.21レベルがまずはサポートとなりますが、午前の動きを見る限り、125.00付近がすでに堅そうです。
ただ、ここまでの相場は、今晩の米3月CPIの高率の市場予想、前年比8.4%を織り込んだ水準となっており、実際の数値次第では上下どちらにも振れる可能性があり波乱含みです。
ドル円日足
ドル円月足
オーダー/ポジション状況
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