ドル円、FOMC議事要旨後の乱高下の後123円台後半でもみ合い
7日午前の東京市場でドル円は123円台後半でのもみ合い。朝方、123.80レベルで取引が始まったドル円は、序盤123.93まで上値を伸ばす場面もありました。しかし、日本株が大きく下げて始まったこと、時間外の米債券市場で昨晩一時2.65%台まで上昇した10年物国債利回りが2.56%台まで低下したことから、ドル円も売り優勢となり、一時123.47まで下落した後、東京時間正午現在は123.69レベルで取引されています。
日経平均株価は続落。昨晩海外時間に欧米株が金利先高観の強まりを嫌気して下落した流れを受けて、売りが先行。情報技術関連銘柄を中心に多くの業種で下げ、546円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では注目された3月のFOMC議事要旨が発表されました。内容的には前日にハト派視されていたブレイナード理事が強硬なタカ派姿勢を示したほどの新味はありませんでしたが、それでも多くの委員が0.5%の利上げを望んでいたという内容には一定のサプライズがあり、発表直後にドル円は123.89まで上昇後123.47まで下落する荒い値動きとなりました。その後は方向感を失い、123円台後半でもみ合ったまま東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は転換線を上放れ、再びドル買い地合いに転じています。午前中の急落時の安値が昨晩安値123.47と同値であったことから、やや変形ですが短期的なダブルボトム形成に向かう可能性が出てきています。未明の安値をつけた後の戻り高値123.93 (本日東京午前の高値と一致)を超えると上げが加速しそうです。一方で米長期金利に関して昨日、一昨日とイベントをこなして上昇方向の材料に一旦出尽くし感が出ていることもあり、やや上値に重さも感じられます。上記の123.47を切るようですと、3/31以降の下値切り上げも止まる形になり、逆に123.93で短期のダブルトップ形成と言えなくもない形となるため、この場合は下げに注意です。
本日午後以降は米長期金利の動向と、ドル円が上記の123.47-123.93のどちらを先に抜けるかに要注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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