ドル円121円台に急落、米長期金利低下、株安、期末フロー、地政学リスク後退等重なる
30日午前の東京市場でドル円は続落。朝方、122.88レベルで取引の始まったドル円は、序盤123.20まで上昇したものの、その後は日経平均の下落、時間外の米長期金利の低下に値を下げる展開に。仲値公表にかけては年度末の本邦への資金還流からのドル売りも持ち込まれた模様で、10時過ぎには122円も割り込みました。ドル円は昨晩海外安値を下回る121.79まで下値を拡大した後、東京時間正午現在は121.91レベルで取引されています。
日経平均株価は昨晩欧米市場で株価が上昇した流れを受け買い先行で始まりましたが、高値警戒感からの利食い売りに、昨日権利確定後の期末配当落ちからの売りが加わり、すぐに全業種で売りが優勢となりました。他のアジアの株式市場が上昇する中、日経平均は午前中ほぼ一方向に下げ、358円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、本邦当局者、政財界からの円安けん制発言に、ロシア・ウクライナ間の停戦交渉進展からのドル売りが加わり、海外時間にドル円は123円台後半から122円割れ水準まで急落しました。米10年債利回りが2.55%から2.4%割れの水準まで急低下したこともドル売り材料となりました。ドル円は終盤持ち直したものの上値は重く、122円台後半で東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は本日の急激な反落に121.73レベルの転換線を割り込む動きとなっています。125円到達の達成感と高値警戒感、ウクライナ情勢の悲観の後退、期末のドル売り実需フロー等が重なっての一時的な調整の増幅とは思われますが、上げも急ピッチだっただけに今回の上昇の直前安値3/4の114.65から3/28高値125.09までの上昇の38.2%戻し121.10レベルあたりがいったんのターゲットとなりそうです。午後以降はドル円がいずれかの水準で、足場を見つけて下げ止まることができるかに注目です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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