ドル円115円台で堅調推移 (3/8午前)

8日午前の東京市場でドル円は115円台前半でのもみ合い。

ドル円115円台で堅調推移 (3/8午前)

ドル円115円台で堅調推移

8日午前の東京市場でドル円は115円台前半中心の推移。朝方、115.28レベルで取引の始まったドル円は、実需とみられるドル買いにじりじりと値を上げる展開となり、更に時間外の米長期債利回りが反発したこと、日本株が下げ幅を縮小したこともサポートし、一時115.51まで値を上げて昨晩海外高値を若干上回りました。しかしその後は反落し、東京時間正午現在は115.37レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩海外市場で欧米主要株価指数が軒並み下げたことを受けて売りが先行。ただ、値ごろ感からの買いも入り、一時前日比プラスに転じる場もありましたが、結局売りに押され、77円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場ではウクライナ情勢に改善が見られない中、安全資産としてのドルに買いが集まる状況が継続、また、株価が下落する中で米長期債利回りも上昇、ドル円は東京時間終盤の115円前後から堅調に推移し、一時115.47まで値を上げました。引けにかけては小幅に反落し、115.30前後で東京時間を迎えています。

テクニカルにはドル円は引き続き21日線に絡んでも持ち合い継続。21日線も115.31レベルでほぼ横ばい状態です。

昨晩開催されたロシアウクライナ間の3回目の停戦協議はほぼ成果なく終了したことが伝えられており、ドル円はウクライナを巡る地政学リスクが収まらない限り、リスク回避の動きが続く限り、両通貨が買われる膠着状態が続きそうです。
そんな中昨晩は、トルコ外相が10日にトルコのリゾート地アンタルヤでロシア、ウクライナ両国の外相を招いての3者会談を行うと発表。ロシアの強硬姿勢に変化はなく、あまり期待は持てない状況ながら、今回のロシア侵攻においては、比較的中立的で理性的な対応をしているエルドアン大統領率いるトルコが、関係の深い両国の状況改善に何らかの寄与をすることができるのか注目されます。

ドル円115円台で堅調推移

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