米1月小売売上高の予想
本日1月小売売上高が発表されます。この後に1月鉱工業生産指数や同設備稼働率などの指標、更に明日夜中未明にFOMC議事録の発表が予定されています。
その小売売上高ですが、12月は予想外の大きなマイナスになりました。百貨店、衣料関連、電化製品などが大きく落ち込みました。相場は過去の大きな伸びからの一服との見方でドルは売られても直ぐに戻しました。今回1月は前月の反動でプラス予想になっています。しかしながら、除く自動車では12月▼2.3%に対し1月予想は+0.9%ですので、あまり良い数値とは思いませんが、市場は回復とみなしそうです。また、全体では予想レンジ上限が+5.5%もあるので、これに近い数値か越えればサプライズになりそうです。
尚、アトランタ連銀GDPナウは今日の小売売上高を含む数値で改定値がでます。昨日のNY連銀製造業景況指数内で2月9日現在+0.9%でしたので、予想通りの数値になった場合にどの位上方修正されるのかを見たいと思います。
(今回予想2022年2月16日9時00分現在)
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準、黒い線は上昇トレンドライン)
前回12月分は全体で▼1.9%、除く自動車で▼2.3%になっています。12月のクリスマス商戦は予想外の悪化となった模様です。それでも上図見ると、依然として過去の上昇トレンド(黒)を大きく越える伸びを続けているので、余程マイナス数値が連続にでも出ない限り、インフレ懸念の高まりを払拭するには至らないと思います。
下図はユーロドルの週足チャートです。最近はECBの金融引き締めスタンスとウクライナ問題で上下に大きく動いています。
下図を見ると、2020年3月底値からのサポートA(=1.2340)を切ってから大きなユーロ安の流れになっており、強い抵抗線は2021年1月高値からのB(=1.2100)になっています。直近は昨年6月高値からの抵抗線C(=1.1335)とそこから平行に下したD(=1.0925)で急激なユーロ安トレンドになっていましたが、3週間前にトレンドを上抜き、前週は陰線で切り返し反落しましたが、Cのサポート(抵抗線から変わる)に止められています。現在は短期のユーロ高に変われるかの位置にいます。上値は2020年3月高値E(=1.1510)の横抵抗線があり、直近では3回止められています。ユーロは戻り高値を確認する流れに入りかけていますが、この短期的なユーロ高を再確認するために、このEを越えた週足終値を見たいと思います。逆に、ここで止められてC以下に潜り込むと再度ユーロの下値模索になります。
(2022年2月16日10:30、1ユーロ=1.1354ドル)
オーダー/ポジション状況
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