ドル円、底堅い動き継続するも、心理的節目115.00を前に足踏み状態(12/29朝)

28日(火)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。

ドル円、底堅い動き継続するも、心理的節目115.00を前に足踏み状態(12/29朝)

ドル円、底堅い動き継続するも、心理的節目115.00を前に足踏み状態

〇ドル円、アジア時間朝方にかけ、約1ヵ月ぶりの高値114.94まで上昇するも反落
〇英国、カナダ休場で海外時間は動意に欠ける
〇ユーロドル1.13をはさんで方向感に欠ける動き
〇ドル円、ローソク足が一目均衡表転換線や基準線を軒並み上抜ける等、テクニカルの地合い強い
〇ファンダメンタルズも年末株高アノマリー、米利上げ観測、年末の米レパトリ観測等買い材料多い
〇ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:114.50ー115.30

海外時間のレビュー

28日(火)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。@ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの後退や、A株式市場の堅調推移(年末にかけての株高アノマリー)、B上記@Aを背景としたリスク選好の円売り圧力、C日米金融政策格差を背景としたドル買い・円売り、D年末にかけてのレパトリ観測が支援材料となり、アジア時間朝方にかけて、高値114.94(11/26以来、約1ヵ月ぶり高値圏)まで上昇しました。しかし、心理的節目115.00をバックに伸び悩むと、E本邦輸出筋のドル売り圧力や、F上値の重さを嫌気した短期筋の見切り売り、G米金利低下に伴うドル売り圧力が重石となり、米国時間にかけて、安値114.71まで反落しました。もっとも、その後は英国およびカナダの休場で市場参加者が減少する中、動意に乏しく、本稿執筆時点(日本時間12/29午前4時45分現在)では、114.81前後で推移しております。

28日(火)のユーロドル相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。@ウクライナ情勢を巡る地政学的リスクの後退や、A欧州株の堅調推移、B上記@Aを背景としたリスク選好のドル売り圧力が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値1.1334まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、C欧米金融政策の方向性の違いや、D欧州圏における新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大懸念、E対英ポンドでのユーロ売り圧力(ユーロポンド下落→ユーロドル下落)が重石となり、米国時間午後にかけて、安値1.1289まで下落しました。もっとも、その後は英国およびカナダの休場で市場参加者が減少する中、動意に乏しく、本稿執筆時点(日本時間12/29午前4時45分現在)では、1.1303前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時114.94まで上値を伸ばすも(11/26以来、約1ヵ月ぶり高値圏)、心理的節目115.00の回復には至りませんでした。しかし、ローソク足が一目均衡表転換線や基準線といった主要チャートポイントを軒並み上抜けしていること、強い買いシグナルを示唆するパーフェクトオーダーや強気のバンドウォークが成立していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強い(心理的節目115.00の突破は時間の問題)と判断できます。ファンダメンタルズ的に見ても、株式市場の堅調推移(クリスマスから年末にかけての株高アノマリー→リスク選好の円売り圧力)や、米早期利上げ観測(日米金融政の方向性の違い→日米金利差拡大→米ドル買い圧力)、年末にかけてのレパトリ観測(米ドル買い圧力)など、ドル円相場の上昇を想起させる材料が揃っています。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(心理的節目115.00を突破できれば、次のターゲットは11/24に記録した約4年10ヵ月ぶり高値115.53が射程圏内)。

本日の予想レンジ:114.50ー115.30

ドル円、底堅い動き継続するも、心理的節目115.00を前に足踏み状態

ドル円日足

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