ドル円、底堅い動きが継続中。本日はクリスマス休暇で動意に欠ける展開を想定（12/24朝）

〇ドル円、11月PCEコアデフレータはじめ良好な米経済指標に114.47まで上伸
〇ユーロドル、米国時間にかけ1.1291まで下落するも株価堅調で1.1330前後まで持ち直す動き
〇ドル円、約4週間ぶりの高値更新、転換線や基準線、21日線を上抜け、地合い強い
〇ファンダメンタルズも、株価堅調や、日米金融政策の方向性の違い等がドル高・円安に繋がりやすい
〇本日は欧州や米国などクリスマス休暇で休場、海外時間帯は終始動意に欠ける展開か
〇本日の予想レンジ：114.10ー114.70

海外時間のレビュー

23日（木）のドル円相場は底堅い動き。�@新型コロナウイルス・オミクロン株を巡る過度な悲観論の後退（米商務省高官による「オミクロン株はサプライチェーンに長期的な影響を与えないだろう」との発言）や、�A株式市場の堅調推移（リスク選好の円売り圧力→ドル円・クロス円上昇）、�B日米金融政策の方向性の違い、�C米金利上昇に伴うドル買い圧力、�D米11月PCEコアデフレータ（結果4.7％、予想4.5％）の市場予想を上回る結果、�E米11月耐久財受注（結果2.5％、予想1.6％）の力強い結果、�F米12月ミシガン大学消費者信頼感指数（結果70.6、予想70.4）の良好な数字、�Gロンドンフィキシングに向けてのドル買い圧力が支援材料となり、米国時間にかけて、高値114.47（11/26以来、約4週間ぶり高値圏）まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点（日本時間12/24午前4時30分現在）では、114.44前後で推移しております。

23日（木）のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。�@米金利上昇に伴うドル買い圧力や、�A米経済指標の良好な結果、�B欧米金融政策の方向性の違い、�Cウクライナを巡る地政学的リスクが重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.1291まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、�Dクリスマス休暇を控えたポジション調整や、�E株式市場の堅調推移（リスク選好のドル売り・円売り→ユーロドル・ユーロ円上昇）が支援材料となり、本稿執筆時点（日本時間12/24午前4時30分現在）では、1.1330前後まで持ち直す動きとなっております。

本日の見通し

ドル円は一時114.43まで上昇し、11/26以来、約4週間ぶり高値を更新しました。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線を上抜けするなど、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。ファンダメンタルズ的に見ても、株式市場の堅調推移（リスク選好の円売り）や、日米金融政策の方向性の違い（ドル買い・円売り）など、ドル高・円安に繋がりやすい材料が増えつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします（短期的にも中長期的にもアップサイドリスクに要警戒）。但し、本日は欧州や米国など世界各国がクリスマス休暇で休場となるため、海外時間帯は終始動意に欠ける展開となりそうです（市場参加者が激減する中、狭いレンジ内での膠着相場が続く見通し→流動性が殆どないため、安易なポジション保有は避けたいところ）。

本日の予想レンジ：114.10ー114.70

注：ポイント要約は編集部