15日高値114.27円超えなるか、攻防に注目(12/22夕)

22日の東京市場はドル小高い。いわゆるクリスマス相場で、積極的な動意は乏しかったが多くの時間帯を114円台で推移している。

15日高値114.27円超えなるか、攻防に注目(12/22夕)

15日高値114.27円超えなるか、攻防に注目

〇本日のドル円、積極的動意乏しく114円台で推移、16時現在114.10-15で欧米市場迎える
〇短期72銭レンジ上限113.87超えるも12/15高値114.27とどかず、続伸たどるか注目
〇本日は7-9月期米GDP統計確報、12月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数など発表予定
〇円積極的に買いにくい状況だが、指標悪化によりドル売り再開リスク警戒の声も
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは113.60-114.50、 114.27が最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は113.95レベルめぐる攻防に注目、割り込めば113.60-70など意識される

<< 東京市場の動き >>

22日の東京市場はドル小高い。いわゆるクリスマス相場で、積極的な動意は乏しかったが多くの時間帯を114円台で推移している。

ドル/円は114.05円前後で寄り付いたものの、週末のクリスマスを前に売買は全般的に手控えムード。日米株価の動きもいまひとつパッとせず、手掛かり材料難の様相も。ドル/円は113.95-114.20円といった20ポイント強のレンジ取引に終始し、16時現在では114.10-15円で推移、欧米市場を迎えていた。
なお、ここのところ話題も多く、連日のように「史上最安値更新」などと市場の関心を集めていたトルコリラだが本日は静か。対円では9円挟みの揉み合い推移。

一方、材料的に注視されていたものは、「新型コロナ」と「ロシア情勢」について。
前者は、WHOの欧州地域事務局長が、欧州におけるオミクロン株について「新たな嵐が迫っている」と表現したうえで警告を発するなど、依然として状況は逼迫している感がある。しかし、豪首相は「コロナ感染者増でもロックダウンを再導入しない」、英首相も「クリスマス前に新たな行動制限を設けない」と発言していたようで、来週のクリスマス明けの感染急拡大を懸念する声も決して少なくないようだ。
対して後者は、ウクライナ情勢をめぐりプーチン大統領がドイツ、フランス首脳と相次ぎ会談を実施している。そうしたなか、プーチン氏は西側諸国との関係悪化について、「緊張の高まりは西側に責任がある」と責任転嫁。一方、NATO事務総長は「来年可能な限り早期に会合を開きたい」と発言したほか、米国も国務次官補が「ロシアとの2国間関与が年明け1月に行われることを確信している」と述べるなど、態度が日和っている感もうかがえた。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は、もっとも期間が短くもっとも狭かった113.15-87円という72銭レンジを昨日上放れ。本日東京でも114円台での推移となったが、過去2週間程度推移する113.15-114.27円の1円強レンジは依然として抜けられていない。つまり、15日高値の114.27円が引き続き強い抵抗として寄与している感があり、次なる目標は同レベル超えの有無について。超えれば薄商いのなか、115円に接近する可能性も。
先週発表された日米欧英の金融政策をめぐるスタンスを参考にすれば、やはり円は積極的に買いにくい。ただ、新型コロナ・オミクロン株が引き続き不安要因となっているうえ、クリスマスや年末年始を前に調整が出やすい環境にある。また、本日は米経済指標が幾つか発表される見込みとなっていることで、指標悪化など失望によりドル売りが再開されるリスクを警戒する声も聞かれていた。

テクニカルに見た場合、ドル/円は短期72銭レンジの上限113.87円を超えるも15日高値114.27円にはとどかず。本日果たして続伸をたどり、超えていくことが出来るのかに注目だ。ちなみにフィボナッチの観点では、高値115.52円を起点とした下げ幅の61.8%戻しは114.40円レベルで、76.4%戻しは114.80-85円となる。115円までのテクニカルポイントも多く、仮に114.27円を超えても上値は依然として重いのかもしれない。

材料的に見た場合、中長期的には、米要人4人の入国禁止を発表するなど報復合戦がいまだ止まらない「中国情勢」、大阪で海外渡航歴のない人からオミクロン感染者がついに確認された「新型コロナ・オミクロン株問題」、「原油供給問題」−−などに注目。
一方、本日は米経済指標として、7-9月期のGDP統計確報や12月のコンファレンス・ボード消費者信頼感指数が発表されるほか、米財務省によるインフレ指数連動5年債の入札も実施される見込みだ。またハッキリしないが、バイデン米大統領がサプライチェーンに関する会見を行うとの噂もあり、事実とすればそちらも一応要注意。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは113.60-114.50円。昨日高値も程近い114.27円が最初の抵抗。超えれば114.40円や114.80-85円などがターゲットに。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値の113.95円レベルをめぐる攻防にまずは注目。割り込めば113.60-70円などが意識されそうだ。

15日高値114.27円超えなるか、攻防に注目

ドル円日足


注:ポイント要約は編集部

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る