ドル円、約4週間ぶり高値圏へ上昇。クリスマス休暇前のロンドンフィキシングに要注意(12/23朝)

22日(水)のドル円相場は底堅い動き。

ドル円、約4週間ぶり高値圏へ上昇。クリスマス休暇前のロンドンフィキシングに要注意(12/23朝)

ドル円、約4週間ぶり高値圏へ上昇。クリスマス休暇前のロンドンフィキシングに要注意

〇ドル円、GDP等の米指標好調により、一時約4週間ぶり高値114.36まで上昇
〇ユーロドル、欧州時間に1.1264まで下落するも、欧州株の堅調推移等で1.1343まで急伸
〇ドル円、一目均衡表雲上限を死守、転換線、基準線上抜けテクニカルの地合い強い
〇ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想
〇例年クリスマス休暇前のロンドンフィキシングは荒れる傾向あり要注意
〇本日の予想レンジ:113.80ー114.60

海外時間のレビュー

22日(水)のドル円相場は底堅い動き。@株式市場の堅調推移(リスク選好の円売り圧力)や、A日米金融政策格差を背景としたドル買い・円売り圧力、B米7ー9月期GDP改定値(結果2.3%、予想2.1%)の良好な結果、C米12月消費者信頼感指数(結果115.8、予想110.8)の力強い結果が支援材料となり、米国時間朝方にかけて高値114.36(11/26以来、約4週間ぶり高値圏)まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、Dクリスマス休暇前のポジション調整や、E米金利低下に伴うドル売り圧力、Fロンドンフィキシングに絡むドル売り圧力が重石となり、本稿執筆時点(日本時間12/23午前4時50分現在)では、114.20前後で推移しております。

22日(水)のユーロドル相場は堅調な値動き。@シュナーベルECB専務理事による「インフレは当面高止まりする見込みだが、来年以降は低下する見込み」との発言や、A上記@を背景とした金融緩和の長期化観測、B欧州圏における新型コロナウイルス・オミクロン株の感染拡大懸念(ショルツ独首相によるクリスマス後の行動規制強化の思惑など)、Cロシア・ウクライナを巡る地政学的リスクが重石となり、欧州時間朝方にかけて、安値1.1264まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、D欧州株の堅調推移(リスク選好のユーロ買い・ドル売り圧力)や、Eクリスマス休暇前のポジション調整、Fロンドンフィキシングに向けてのドル売り圧力が支援材料となり、米国時間にかけて、高値1.1343まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間12/23午前4時50分現在)では、1.1328前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は先週末金曜日に記録した安値113.14をボトムに反発に転じると、昨日は一時114.36まで上昇しました。一目均衡表雲上限を割り込まず死守したことや、一目均衡表転換線および基準線を上抜けしたこと、直近高値(12/15高値114.28、12/16高値114.25)を上方ブレイクしたこと等を踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。ファンダメンタルズ的に見ても、株式市場の堅調推移(リスク選好のクロス円買い→ドル円連れ高)や、日米金融政策の方向性の違い(早期利上げ開始が織り込まれる米国と、金融緩和の長期化が見込まれる日本との金融政策格差→日米金利差に着目したドル買い・円売り圧力)など、ドル円相場の続伸を連想させる材料が整いつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(11/24に記録した高値115.53に向けて緩やかに上昇する展開を想定)。

尚、本日は日本時間22:30に予定されている米11月耐久財受注や、米11月PCEデフレーター、米新規失業保険申請件数、24:00の米12月ミシガン大学消費者信頼感指数、米11月新築住宅販売件数などに注目が集まります(市場予想を上回る結果となれば、株高に伴う円売りと、日米金利差拡大に伴うドル買いの組み合わせでドル円に上昇圧力)。また、本日はロンドンフィキシングにかけての特殊フローにも警戒が必要でしょう(例年クリスマス休暇前のロンドンフィキシングは荒れる傾向。昨年の12/23はロンドンフィキシングにかけてドル買いが活発化)。

本日の予想レンジ:113.80ー114.60

ドル円、約4週間ぶり高値圏へ上昇。クリスマス休暇前のロンドンフィキシングに要注意

ドル円日足

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