ドル円113円台後半でのもみ合い、一旦下げ止まるも買い戻しも一服 (11/30午前)

30日午前の東京市場でドル円は113円台後半で小動き。

ドル円113円台後半でのもみ合い、一旦下げ止まるも買い戻しも一服 (11/30午前)

ドル円113円台後半でのもみ合い、一旦下げ止まるも買い戻しも一服

30日午前の東京市場でドル円は113円台後半で小動き。朝方、113.66レベルで取引の始まったドル円は、序盤は海外時間に始まった新型コロナオミクロン株への過度の悲観修正の流れに徐々に値を上げ、一時113.89の高値をつけました。しかし米株先物や、米長期金利が伸び悩んだこと、日経平均が上げ幅を縮小したことで上昇一服。東京時間正午現在は113.70レベルで取引されています。
日経平均株価は、前日の米株式市場が反発したことで買いが先行。上げ幅は一時400円を超えましたが、オミクロン株の拡大による経済への影響懸念が払しょくしきれず、次第に上げ幅を縮小、214円高で午前の取引を終了しています。

オミクロン株に関しては、詳細はまだ明らかになっていないものの、南アフリカの医療関係者が「患者の症状は軽度である」と報告したこと、アフリカ南部で爆発的な感性者数の増加が見られていないこと、オミクロン株の感染者の死亡が今のところ報告されていないこと、英政府の助言機関が、現在のワクチンでも感染や重症化をある程度防げるとの見解を示したことなどの情報の積み重ねで、やや懸念が和らぎつつあります。これを受けて昨晩感謝祭明けの米市場では、先週末のパニック的なリスクオフの巻き戻しの動きが優勢となり、ドル円も昨日東京終盤の安値112.99から、米国時間にかけ一時113.96まで買い戻され、113.53レベルで東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は一目均衡表の「雲」を足掛かりに買い戻されたものの、21日線や基準線、転換線等が集中する114円台前半が一旦頭を抑えた形になっています。引き続きオミクロン株関連のニュースヘッドラインには神経質にならざるを得ませんが、日本の海外からの渡航制限等、ある程度の実体経済への影響は既に出ていることから、完全なリスクオンの流れに復するには少し時間がかかりそうです。

ドル円113円台後半でのもみ合い、一旦下げ止まるも買い戻しも一服

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