ユーロ圏・米国の11月PMI景況指数速報値の予想
日本時間2021年11月23日火曜日17時15分〜順次発表予定
明日、ユーロ圏及び米国の11月PMI指数の速報値が発表されます。前回10月は欧米で対称的でした。ユーロ圏は製造業が予想を上回り、サービス業が下回り、米国は逆になりました。今回11月は欧州域内でコロナウイルス感染再拡大により、サービス業の先行き悪化を懸念しているようです。一部都市や地域ではロックダウンを実施しているところもあり、やや不安視されそうです。予想レンジも通常より上下に振れているので予断を許さない感じです。特にユーロ圏数値の30分前に発表されるドイツサービス業PMI指数は予想下限でも好悪判断基準の50を割っているので、万一50未満になるとサプライズになりそうです。
一方の米国は製造業・サービス業共に10月を上回る予想になっています。先行き景況感で、米国>ユーロになると、最近のユーロ安傾向に影響がでそうです。
ユーロ圏11月PMI指数
ユーロ圏製造業PMI景況指数
ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年11月22日11時現在:直近数値の再確認お願いします。
米国11月PMI指数予想
(東京時間23時45分発表)
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。コロナ後は3地域共に大きく回復してきましたが、今年前半をピークにして、地域間にばらつきが出ています。灰色の横線が米国のコロナ前の高値を基準、青の横線はユーロ圏の高値を基準にしていますが、米国はまだ堅調さを維持していますが、ユーロ圏は大きく下降を辿っています。まだ判断基準の50を上回っていますが、トレンドとしては景況感格差がはっきりと出ています。
ユーロ製造業PMI指数、米ISM製造業指数、日本PMI製造業指数
ユーロ製造業PMI指数(青)、米ISM製造業指数(灰)、日本PMI製造業指数(オレンジ)
青の矢印は11月ユーロ圏製造業PMI指数予想値、灰色の横線はISM、青の横線は欧州PMIの過去高値圏を結ぶライン
下図はユーロドルの週足チャートです。今年の年始高値からの抵抗線A(=1.2160)、そこから平行に下したB(=1.1530)のユーロ安トレンドラインを2週前に切れ、6月初旬高値からの抵抗線C(=1.1660)から平行に下したサポートラインD(=1.1310)も先週切れてしまいました。まだ絡んでいる状態ですので、今週末の終値でD以上に戻せるかを確認したいところです。とはいえ、まだユーロは弱く、当面は過去の高値と下押しの底値を結んだE(=1.1180)辺りが次の底値目途になりそうです。
今週はDとEの1.1310〜1.1180のレンジを見ておきたいと思います。明日のPMI指数はサプライズになると、木曜日から実質NY市場4連休となる週前半の材料になりそうです。
(2021年11月22日13:45、1ユーロ=1.1277ドル)
オーダー/ポジション状況
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