ドル円、重要イベントを前に方向感見出せず。本日は米FOMCがメインイベント(11/3朝)

2日(火)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。

ドル円、重要イベントを前に方向感見出せず。本日は米FOMCがメインイベント(11/3朝)

ドル円、重要イベントを前に方向感見出せず。本日は米FOMCがメインイベント

〇ドル円、株価、商品価格の軟調に欧州時間朝方に113.46まで反落
〇その後、ロンドンフィキシング絡みのドル買いや、米株持ち直しに113.95前後まで反発する動きに
〇ユーロドル、欧米株の軟調推移や、ロンドンフィキシングに絡むドル買いに1.1575まで反落
〇ドル円重要イベントを前に方向感を見出しづらい時間帯が続く
〇ドル買い・円売り再開を本日のメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:113.40ー114.80

海外時間のレビュー

2日(火)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。アジア時間朝方に一時114.14まで上値を伸ばすも、前日高値114.46をバックに伸び悩むと、@株式市場の冴えない動き(日経平均株価や時間外の欧米株の下落→リスク回避の円買い圧力)や、Aコモディティ価格の軟調推移(原油や鉄鉱石など資源価格が軒並み下落→資源国通貨の対円相場下落→ドル円連れ安)、B米FOMCを控えたポジション調整(米長期金利低下→米ドル売り圧力)が重石となり、欧州時間朝方にかけて安値113.46まで反落しました。しかし、10/29安値113.39や、10/28安値113.25をバックに下げ渋ると、Cロンドンフィキシングに絡むドル買いフローや、D米主要株価指数の持ち直し(リスク回避ムード後退)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間11/3午前6時10分現在)では、113.95前後まで反発する動きとなっております。

2日(火)のユーロドル相場は上昇後に反落。@米FOMCを控えたポジション調整を背景に、欧州時間朝方に一時1.1614まで上値を伸ばすも、一目均衡表転換線および基準線に続伸を阻まれると、A欧米株の軟調推移や、Bユーロ圏10月製造業PMI(結果58.3、予想58.5、※8ヵ月ぶり低水準)の冴えない結果、Cロンドンフィキシングに絡むドル買いフローが重石となり、米国時間にかけて安値1.1575まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間11/3午前6時10分現在)では、1.1580前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は11/1に一時114.46まで上値を伸ばすも、昨日(11/2)は一転して113.46まで反落しました(その後113.95まで反発)。重要イベント(11/3の米10月ADP雇用統計、米10月ISM非製造業景況指数、11/4未明の米FOMC、11/5の米10月雇用統計など)を前に振れを伴いながらも方向感を見出しづらい時間帯が続いております。こうした中、本日は日本時間21時15分の米10月ADP雇用統計や、日本時間明日午前3時00分に予定されている米FOMC、同3時30分からのパウエルFRB議長記者会見に注目が集まります。米10月ADP雇用統計が市場予想を上回る結果となれば、週末に控える米10月雇用統計への期待感の高まりを通じて、米長期金利上昇→米ドル高の経路でドル円には上昇圧力が加わるものと予想されます。

また、米FOMCがテーパリング規模およびペースの加速(市場ではテーパリングが12月から始まり来年7月に終了すると予想。また、減額ペースは国債が月100億ドル、住宅ローン担保証券が月50億ドルと想定)に踏み込む場合や、パウエルFRB議長より利上げ前倒しの可能性(インフレは一過性との認識に変化が見られるか否か)についての言及がなされる場合などにも、米長期金利上昇→米ドル高の経路で、ドル円には強い上昇圧力が加わると考えられます。当方は強い米ADP雇用統計+タカ派なパウエルFRB議長発言の組み合わせを想定している為、発表後のドル買い・円売り再開を本日のメインシナリオとして予想いたします(上値目途は10/20に記録した約4年ぶり高値114.71や心理的節目115.00。下値目途は10/28安値113.25や一目均衡表基準線が位置する112.77)。

本日の予想レンジ:113.40ー114.80

注:ポイント要約は編集部

ドル円、重要イベントを前に方向感見出せず。本日は米FOMCがメインイベント

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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