ドル円109円台前半、米金利低下と株価軟調に下値試し。
3日午前の東京市場でドル円は再度の下値試し。昨晩海外市場で直近安値を更新した流れを受けて、朝方109.31の安値圏で取引が始まったドル円は、次第に上値を切り下げる動きとなり、一時昨晩NY市場で付けた安値と同値の109.19の安値をつけました。ただ、下抜けとはならず、その後はやや買い戻されて東京時間正午現在は109.22レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩、米指標の不冴えから米主要株価指数が軒並み序盤の上昇分を削り、NYダウ等がマイナスに転じた流れを受けて、売り先行で始まりました。その後買い戻しの動きも出たものの、再度売り圧力に圧され、221円安で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、米長期金利が低下傾向となる中、欧州序盤にドル円が109円台半ばに下落。そこに米7月ISM製造業指数の不冴えが加わり、米長期金利、ドル円ともに急低下、ドル円は109.19、米10年債利回りは1.14%台までそれぞれ急落しました。その後持ち直すも上値は重く、ドル円は109.30近辺で東京時間につないでいます。ISM製造業指数は事前予想60.9、前月60.6に対し、結果はやや弱い59.5でした。
テクニカルにはドル円は昨晩の下落で一目均衡表の「雲」の下限を下抜け、一旦は「雲」の中に戻ったものの、現在は再び「雲」の下での推移となっています。当面のサポートと目された90日線は完全にクリア、ドル売り地合いが強まっています。目先のターゲットは7/19安値の109.07、この水準は4/23安値の107.48からの上昇の61.8%戻しとも一致しており、比較的強いサポートとなっていますが、この水準を下抜けると、同76.4%の108.46、107.48、200日移動平均の107.18と下値余地が広がります。一方上値は「雲」の下限が109.30で、90日線が109.65でそれぞれ頭を抑えており、上値は重そうです。
市場は今週末の雇用統計待ちで、それまでに大きな方向性は出にくいものと思われますが、今回のFOMCで今後の物価、雇用の達成度合いを注視する姿勢が一層明確となり、米指標に対する為替の感応度が上がっているようです。そのため指標の結果次第で雇用統計を待たずに相場が大きく動く可能性もあり、本日の耐久財受注、明日のADP雇用統計や、ISM非製造業指数等いくつか予定されている雇用統計前の米重要指標には要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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