ドル円109円台前半、高値圏でもみ合い (5/27午前)

27日午前の東京市場でドル円は高値圏で横ばい推移。

ドル円109円台前半、高値圏でもみ合い (5/27午前)

ドル円109円台前半、高値圏でもみ合い

27日午前の東京市場でドル円は高値圏で横ばい推移。朝方109.15で取引が始まったドル円は月末の実需とみられる動きに、10時前後に109.21まで上昇し昨晩の海外高値を更新しました。その後反落したものの109円台は維持し、東京時間正午現在は109.07レベルで取引されています。日経平均株価は、このところ続いた上昇に朝方から利益確定の売りが優勢となり、一時下げ幅が前日比280円を超えました。しかし、空運等業種によっては買戻しも入り、193円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では対ユーロでのドル買い圧力がドル円にも波及、欧州序盤からドル買いが強まり、ドル円はNY時間に一時109.18まで上昇し、109円台前半で東京時間につないでいます。
新規材料難の中、市場では引き続きFRBやECBのテーパリングの見通しに注目が集まっており、FRB、ECB関係者の発言に、一喜一憂する状況が続いています。前回のFOMC議事録から、FRBはテーパリング議論をまもなく開始するものと思われますが、今のところすぐに量的緩和に踏み切るとの見方は多くありません。一方ECB関係者からもテーパリングには慎重な意見が多いものの、歴史的にインフレに関する警戒感は強く、早期テーパリングの可能性は低くないと考えられます。
ただ、昨晩に関してはFRBのクオールズ副議長が早期テーパリング議論開始の必要性を唱えたのに対し、ECBのパネッタ理事が債券購入の減速を正当化する根拠は見当たらないと発言したのが好対照となりユーロドルが買われる動きとなりました。

テクニカルにはドル円は引き続き109円前後の持ち合い推移。ただし、昨日の上昇で本日は21日線の上に出ての取引となっており、また一目均衡表の「雲」上限が低下してきたことで「雲」から抜け出しつつあり、ややドル買い地合いが強まっています。
本日この後は終値ベースでの転換線(109.03)、21日線(109.06レベル)や「雲」上限(109.09)との位置関係に注目です。

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