ドル円、約3週間ぶり安値圏へ続落。109円台も維持できず(4/15朝)

14日(水)の外国為替市場でドル円は続落。

ドル円、約3週間ぶり安値圏へ続落。109円台も維持できず(4/15朝)

ドル円、約3週間ぶり安値圏へ続落。109円台も維持できず

〇ドル円コロナ、米中対立等でリスクセンチメントの悪化でアジア時間に108.75まで下落
〇その後は株価堅調で一旦109円台回復するもパウエル議長ハト派発言で再度108円台へ反落
〇ユーロドルECB副総裁のハト派発言に欧州時間にかけ1.1951まで下落後、株価堅調で底堅く推移
〇ドル円テクニカルの地合い弱い、108.40がテクニカルに重要、割り込むと中長期上昇トレンド終了
〇本日5・10日、10時公表に向けてのドル買いには注意
〇本日の予想レンジ:108.50ー109.30

海外時間のレビュー

14日(水)の外国為替市場でドル円は続落。@新型コロナウイルスの感染再拡大(米国がジョンソン・エンド・ジョンソン製の新型コロナワクチンの接種停止を呼びかけるとの前日の報道が尾を引く形)、A米中対立激化懸念、B上記@Aを背景としたリスク回避の円買い圧力、C節目109.00割れに伴う短期筋のストップSELLが重石となり、アジア時間朝方にかけて、3/25以来、約3週間ぶり安値となる108.75まで下落しました。その後、米長期金利の上昇や、株式市場の堅調推移を背景に、一時109.10まで持ち直す場面も見られましたが、DパウエルFRB議長による「殆どのFRBメンバーは2024年まで利上げを予想していない」とのハト派的な発言が重石となり、本稿執筆時点(日本時間5時40分現在)では、108.90近辺まで値を下げる展開となっております。

14日(水)のユーロドル相場は下落後に反発。@欧州圏における新型コロナウイルスの感染拡大懸念や、AデギンドスECB副総裁による「刺激策を早期に終了することは、刺激策を継続することよりもリスクが高い」とのハト派的な発言が重石となり、欧州時間にかけて一時1.1951まで下落しました。しかし、株式市場の堅調推移を背景にリスクオンのドル売りが強まると持ち直し、米国時間には、3/18以来、約1ヵ月ぶり高値となる1.1988まで反発する場面も見られました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時40分現在)では、1.1980近辺で推移しております(心理的節目1.2000越えが射程圏内)。

本日の見通し

ドル円は3/31に記録した高値110.97をトップに反落に転じると、昨日は一時108.75まで急落しました(2週間で▲2%の下落率)。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線を下抜けした他、強い買いシグナルを示唆する三役好転の終了、下位足(240分足以下)における売りシグナル点灯(三役逆転成立や240分足の200MA割れ)など、テクニカル的に見て、地合いの悪さを印象付けるチャート形状となっております(3/23に記録した安値108.40がテクニカル的な重要ポイント。同水準を割り込めば、ダウ理論で見た中長期上昇トレンドが終了となる為、投資家心理悪化→見切り売り誘発or新規ショートメイクに繋がる恐れあり)。

こうした中、本日は日本時間21:30に発表される米3月小売売上高や、米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数、米新規失業保険申請件数などの米経済指標に注目が集まります。冴えない結果(米経済の先行き不透明感)が示されれば、米長期金利の低下(米10年債利回りの1.60%の大台割れ)を通じて、対主要通貨でドル売りが加速する恐れもあり、注意が必要でしょう。尚、本日は5・10日となる為、日本時間9:55に向けての一時的なドル買い・円売りには念のため警戒しておく必要性がありそうです。

本日の予想レンジ:108.50ー109.30

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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