ドル円続伸110円に接近 (3/30午前)

30日午前の東京市場でドル円は上値を広げる展開。

ドル円続伸110円に接近 (3/30午前)

ドル円続伸110円に接近

30日午前の東京市場でドル円は上値を広げる展開。朝方109.80レベルで取引が始まったドル円は、時間外の米長期金利が上昇、10年物国債利回りが1.74%台まで上げたこと等を受けてじりじりと値を上げ、東京時間正午現在は約1年ぶりの高値となる109.96レベルで取引されています。
日経平均は、海外市場でNYダウが続伸したことで買い先行で始まりましたが、利益確定の売りや、昨日期末配当落ちした株の処分の売りに押され、前日比15円の小幅安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、アルケゴス・キャピタル・マネジメントに関連した巨大な株関連ポジションを大手金融機関が解消したことが前日より話題となり、金融機関が巨額の損失を被るのではないかとの憶測から、米株式市場で金融関連株が売られました。しかしバイデン大統領が明日にも詳細を公表するとされる4兆ドル規模のインフラ投資計画への期待が高まり、また、ボーイング社株が巨額受注報道で買われたことからNYダウはプラス圏で引け、S&P500、ナスダック総合指数はマイナスで終わるまちまちな動きとなっています。ドル円は海外時間に再び米長期金利が上昇に転じたことでドル買いが強まり、109円台後半で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は4営業日安値を切り上げて、ドル買い地合いが強まっています。サポートとなっている21日移動平均線(本日108.70近辺上昇中)にもまだ距離があり、当面方向性に変化はなさそうです。本日この後は時間の問題となりつつある110円到達のタイミングと、その後ロスカットを巻き込む形でドル買いが加速するのか、あるいは一旦、利食い売り等で下げることとなるのかに注目です。

ドル円続伸110円に接近

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