ドル円、1週間ぶり高値圏へ上昇。ユーロは約4ヵ月半ぶり安値圏へ急落(3/26朝)

25日(木)の外国為替市場でドル円は堅調な展開。

ドル円、1週間ぶり高値圏へ上昇。ユーロは約4ヵ月半ぶり安値圏へ急落(3/26朝)

ドル円、1週間ぶり高値圏へ上昇。ユーロは約4ヵ月半ぶり安値圏へ急落

〇ドル円長期金利上昇、株価持ち直し、米指標の好調に米国時間に109.24まで上昇
〇ユーロドル、独仏蘭伊ロックダウン強化による経済先行き不安とECB追加緩和観測等に1.1761まで急落
〇ドル円転換線を上抜け109円台に乗せ短期のテクニカルの地合いが上向きに変化
〇ファンダメンタルズはドル円押し下げリスク残る
〇3/15高値109.37突破は困難か
〇本日の予想レンジ:108.70ー109.40

海外時間のレビュー

25日(木)の外国為替市場でドル円は堅調な展開。@公表相場決定(5・10日要因)にかけてのドル不足や、A米長期金利の上昇圧力(米10年債利回りが前日の1.589%から1.638%へ上昇。低調な米7年債入札結果も米長期金利上昇の背景)、B節目109.00突破に伴う短期筋のロスカット(ストップBUY)、C日米株価指数の持ち直し(米主要株価指数はマイナス圏からプラス圏へ反発)、D米経済指標の良好な結果(米第4四半期GDP確定値や米新規失業保険申請件数)等が支援材料となり、米国時間午後にかけて、1週間ぶり高値となる109.24まで上昇しました。もっとも、買い一巡後は、3/15に記録した約9ヶ月半ぶり高値109.37をバックに伸び悩み、本稿執筆時点(日本時間6時00分現在)では、109.19近辺で推移しております。

25日(木)の外国為替市場でユーロドルは一段安。@欧州圏における新型コロナウイルス第3波への警戒感(ドイツやフランス、オランダやイタリアでロックダウン強化)や、A上記@を背景とした欧州経済の先行き不安、BECBによる追加緩和観測(PEPP枠内での資産買い入れペースの加速)、C200日移動平均線や直近安値(3/9に記録した安値1.1835)を割り込んだことに伴う短期筋のロスカットが重石となり、米国時間午後にかけて、昨年11/12以来、約4ヵ月半ぶり安値となる1.1761まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間6時00分現在)では、1.1768近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時109.24まで上値を伸ばし、市場参加者に注目される一目均衡表転換線や心理的節目109.00を突破しました。下位足(4時間足以下)でも買いシグナル(一目均衡表三役好転)が点灯する等、短期的な地合いは「上向き」へ転じたと判断できます。目先は3/15に記録した直近高値109.37を上抜けられるか否かに注目が集まりそうです(※週末ということもあり、上値トライ失敗後の見切り売りには要警戒)。但し、ファンダメンタルズ的に見ると、@地政学的リスクの高まり(米中対立リスク)や、A新型コロナウイルスの感染再拡大(世界経済の早期回復期待の後退)、B世界的な資産価格上昇への警戒感、Cリスク回避ムードの再燃リスク(過剰流動性相場の逆流リスク)等、クロス円主導でドル円相場が押し下げられるリスクが残っている点には注意が必要でしょう(米長期金利が伸び悩めば、ドル売り・円買いが再び強まる公算大)。以上を踏まえ、当方では、ドル円相場の反落をメインシナリオとして予想いたします(余程強い材料が出てこない限り、3/15に記録した直近高値109.37突破は難しいとのスタンスを継続)。

本日の予想レンジ:108.70ー109.40

注:ポイント要約は編集部

ドル円、1週間ぶり高値圏へ上昇。ユーロは約4ヵ月半ぶり安値圏へ急落

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る