ドル円108円台後半に反落、FOMCのハト派姿勢、日経報道受け (3/18午前)

18日午前の東京市場でドル円は下落。

ドル円108円台後半に反落、FOMCのハト派姿勢、日経報道受け (3/18午前)

ドル円108円台後半に反落、FOMCのハト派姿勢、日経報道受け

18日午前の東京市場でドル円は下落。朝方108.84で取引が始まったドル円は、FOMC後低下した米長期金利が再び上昇に転じたことから109円台を一時回復、東京時間正午現在は109.07レベルで取引されました。
しかしその後正午に日経新聞が、日銀が長期気金利誘導策において変動幅を上下0.25%ずつに広げる方向と報じると108.63まで急落、一転して荒い値動きとなっています。
日経平均は、未明の米FOMCでFRBが今後も長期にわたる金融緩和方針を示したことからリスクセンチメントが改善、488円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場ではFOMC前に再び米長期金利が上昇、米10年債利回りで約1年2か月ぶりに1.687%を付けたことから、深夜過ぎにドル円は109.33まで上昇する場面もありました。しかし、その後FOMC結果公表に向けて長期金利が反落。さらに、FOMC声明文とともに公表された政策金利見通しで委員の過半数が23年末まで政策金利を据え置く見通しを示し、パウエル議長の会見も想定よりハト派よりと受け取られたことで、米長期金利が一段と低下、ドル円は4時半ごろ一時108.75まで下落して、108円台後半で東京時間につなぎました。

テクニカルにはドル円は2月下旬からの上昇トレンドから外れ横ばい推移に転じています。本日のところは108.82の転換線がいったん支えている形となっていますが、107.44付近を上昇中の21日線あたりまでは調整余地がありそうです。一方上方向は109円台前半が重く、イベント通過で米長期金利の上昇も一段落したことから、ここからの上昇には新たな材料が必要です。

FOMC通過後一旦は1.61%台まで低下した米10年債利回りは、午前中に1.65%台に戻しており、米株もダウ先物が高値を更新中、リスク選好継続が期待できる状況下、ドル円はドル売り円売り双方の強弱で都度方向を変える落ち着かない動きとなりそうです。
尚、正午の日経報道で明日の日銀政策決定会合の結果公表が一気に注目を集めることとなりました。同紙はまた、日銀のETFや不動産投資信託の年間原則買い入れ額の撤廃にも触れており、午後の株式市場の動きにも要注意です。

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