米株の動き注視、ドルはさらに続伸あるか
〇ドル円、一時105.60台まで値を上げるなど、ドルが小幅に続伸する展開
〇ビットコイン、一時49900ドル台つけ5万ドル目前に
〇3連休明けの米市場、米株を中心としたNY勢の動きに注目
〇ドル円、200日線を上抜きかかっており今後の攻防に注目
〇本日発表の2月NY連銀製造業景況指数に注目、要人発言の予定も
〇ドル/円予想レンジは105.10-106.00
<< 東京市場の動き >>
16日の東京市場はドルが小幅に続伸。一時105.60円台まで値を上げ、5日高値の105.76円に迫る展開も観測されている。
ドル/円は105.30-35円で寄り付いたのち、日中安値の105.25-30円へと小緩むも、以降は緩やかな右肩上がり。移動平均の200日線が位置する105.55-60円を超え、105.60-65円まで一時続伸している。16時現在でも、ドルはそのまま高値圏をキープ、105.50-55円で推移し欧米市場を迎えていた。
なお、そうしたなか暗号資産ビットコイン再び上値を試す展開になると、一時49900ドル台をつけ5万ドル目前も。大台到達はもはや時間の問題か。
一方、材料的に注視されていたものは、「新型コロナ」と「中国情勢」について。
前者は、依然として予断は許さないものの、各国のワクチン接種の進展などもあり新型コロナの感染拡大に減速傾向がうかがえはじめた。また、欧米諸国に2ヵ月程度遅れて日本でもワクチン接種が開始されることが確実になったうえ、ジョンソン英首相から「22日にロックダウン解除に向けた行程を発表する」などとした発言も聞かれている。しかし、一難去ってまた一難。WHOの担当者によると、アフリカのコンゴとギニアでエボラ出血熱が流行しており、「格段の警戒が必要」とされていた。続報などに要注意か。
対して後者は、中国海警局の船2隻が沖縄県尖閣諸島沖で新たに領海侵入。合計4隻が侵入し一時航行していたとされ、日中間の緊張の高まりを懸念する声も。そうしたなか、英紙FTが「中国、米国の軍事産業向けレアアースの輸出制限を検討」などと報じたことが話題になっていたようだ。
<< 欧米市場の見通し >>
前述したようにビットコインを中心に暗号資産の動きは活況。また、NYダウをはじめとする米株、さらには30年ぶりの3万円台回復となった日経平均など日本株も依然として堅調だ。さすがに行き過ぎ、やり過ぎの色彩が濃くなってきたものの、リスクとすればいずれも上向きか。実際、米株に関していえば時間外で取引されている先物取引でNYダウは、本稿執筆時200ドル以上も上昇しての推移となっている。このあと欧米時間の現物相場の動きにも注意を払いたい。
米株市場を中心に、3連休明けとなるNY勢の動きにまずは注目。先週末にかけては「株高=ドル安」という構図が目についたが本日は果たして如何に。一方、材料的には米国でバイデン新政権が誕生して約1ヵ月が経過するなか、対外政策や国内景気回復などが注視されているようだ。ちなみに、後者との絡みでいえば、今週以降発表される2月の米経済指標は「対策進展期待やワクチン接種の拡大などが支援材料になり、総じて好数字」になる可能性もあるという。
テクニカルに見た場合、ドル/円はまだ「しっかり」とは超えていないが、105.55-60円に位置する移動平均の200日線を上抜きかかっている。このあとも引き続き攻防には注目だ。ザラ場ベースはもちろんのこと、NYクローズで超えられるか否かにも注視したい。超えた場合のターゲットは前回高値の105.76円、そして106.20-25円などとなる。
材料的に見た場合、中長期的には領有権や人権問題などで様々な対立を抱える「中国情勢」や「北朝鮮情勢」、「英国情勢」、「イラン情勢」、「トルコ情勢」、「新型コロナウイルス再拡大と変異種の発生、ワクチン開発・接種」、「バイデン米大統領による政権運営」−−などが注視されている。
一方、本日の新規材料としては、2月のNY連銀製造業景況指数が発表される予定となっている。前述した「2月の米経済指標は好数字」は果たして本当なのか、その内容には注目だ。また、デイリー・サンフランシスコ連銀総裁をはじめとする当局者の講演なども数多く、そちらも一応要注意。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは105.10-106.00円。本日東京高値の105.60-65円をめぐる攻防をまず注視。超えれば105.76円、そして106円台も視界内に。
対するドル安・円高方向は、東京安値の105.25-30円が目先のサポートで、割り込んでも105円前後では底堅そう。勢いがつけば104円台突入も否定はできないものの、その場合でも下値は堅そうだ。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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