ドル円、約3ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。200日移動平均線を試す展開(2/5朝)

4日(木)の外国為替市場でドル円は急伸。

ドル円、約3ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。200日移動平均線を試す展開(2/5朝)

ドル円、約3ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。200日移動平均線を試す展開

○ドル円昨年11/11以来の高値105.55まで急伸、バイデン政権による追加経済対策への期待感などが背景
○ユーロドル、イタリアの政局不透明感などから、一時昨年12/1以来となる安値1.1958まで急落
○ドル円トライ中の200日移動平均線(105.57)を突破すれば、更に上昇の可能性も
○本日発表の米1月雇用統計に期待感、ドル高・円安地合い継続の見通し
○本日の予想レンジ:105.10ー105.90

海外時間のレビュー

4日(木)の外国為替市場でドル円は急伸。@バイデン新政権による追加経済対策期待や、A上記@を背景とした米長期金利の更なる上昇(米10年債利回りは約3週間ぶり高水準となる1.158%を記録)、B米主要株価指数の堅調推移(リスク選好の円売り)、C新型コロナウイルスの収束期待(米国にて新型コロナワクチン接種者が累計陽性者を上回る)、D米新規失業保険申請件数(結果77.9万件、予想83.0万件)の良好な結果、E大口オプション(105.00)が満期を迎えたことに伴うオプション絡みの売り圧力減退が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間5時15分現在)では、昨年11/11以来となる高値105.55まで急伸する力強い動きとなっております。

4日(木)の外国為替市場でユーロドルは急落。@イタリアを巡る政局不透明感の高まりや、A対主要通貨で広がるドル高の流れ(米長期金利上昇→ドル買い)、B米経済指標の良好な結果、C心理的節目1.2000を割り込んだことに伴う短期筋のロスカットが重石となり、米国時間午後にかけて、昨年12/1以来となる安値1.1958まで急落しました。引けにかけて下げ渋るも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間5時15分現在)では、1.1965近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は大口オプションのカットオフを経て急伸し、米国時間午後にかけて昨年11/11以来、約3ヵ月ぶり高値となる105.55まで急伸しました。強い買いシグナルを示唆する三役好転やバンドウォークも継続する中、テクニカルな強さが確認されます。現在は市場参加者に注目されている200日移動平均線(105.57)をトライ中であり、同水準を突破できれば(200日線をバックにした戻り売りをこなせば)、短期筋のロスカットを巻き込みながら、ドル円が更に上昇する恐れもありそうです。ファンダメンタルズ的に見ても、直近で発表された米ADP雇用統計や、米ISM非製造業景況指数の雇用項目、米新規失業保険申請件数が軒並み良好な結果となったことで、本日発表される米1月雇用統計への期待感が高まっており、余程大きなネガティブサプライズとならない限り、ドル高・円安地合いが続くと考えられます。以上を踏まえ、当方では、ドル円相場の短期的な上昇をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は5・10日となるため、日本時間9時55分の公表相場決定にかけてのドル高・円安(ドル不足)にも注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:105.10ー105.90

注:ポイント要約は編集部

ドル円、約3ヵ月ぶり高値圏へ急上昇。200日移動平均線を試す展開

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