ドル円、狭いレンジ内で膠着。大口オプションの影響で1日の値幅はわずか18銭
〇ドル円105円付近で膠着状態、大口オプションの影響か
〇ユーロドル良好な米指標に一時1.2004まで下落するも、ドラギ氏の伊首相候補指名に持ち直す
〇ドル円200日移動平均線を前に伸び悩む
〇105円の大口オプション期日は2/4、2/5
〇本日も膠着相場予想、本日の予想レンジ:104.75ー105.25
海外時間のレビュー
3日(水)の外国為替市場でドル円は膠着。この日発表された米経済指標(米1月ADP雇用統計、米1月総合PMI改定値、米1月ISM非製造業景況指数)は軒並み市場予想を上回る好結果となりましたが、105.00に観測されている大口オプションの影響から反応に乏しく、1日を通してわずか18銭(高値105.11、安値104.93)の値幅に留まりました。本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、105.03近辺で推移しております。
3日(水)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。良好な米経済指標(米1月ADP雇用統計、米1月総合PMI改定値、米1月ISM非製造業景況指数)を背景としたドル買い圧力が重石となり、米国時間に一時1.2004(昨年12/1以来、約2ヵ月ぶり安値圏)まで下落しました。しかし、心理的節目1.2000をバックに下げ渋ると、イタリアの次期首相候補に前ECB総裁のドラギ氏が指名されたこと(イタリア株上昇)等が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.2029近辺まで持ち直す動きとなっております。尚、この日発表されたユーロ圏1月消費者物価指数、ユーロ圏12月卸売物価指数は共に市場予想を上回る結果となりましたが、市場の反応は限定的となりました。
本日の見通し
ドル円は1/26から2/2まで6営業日連続で前日高値を更新する力強い動きが続いてきましたが、昨日はついに前日高値を超えることに失敗しました(上方に控える200日移動平均線がレジスタンス=戻り売りを誘い易いチャート形状)。また、値幅もわずか18銭に留まるなど、まるでクリスマス休暇のような静けさを見せております。こうした動きの背景には、2/4と2/5に行使期日を迎える大口オプション105.00に伴うマグネット効果(105円より下側でオプション絡みの買いが発生し、105円より上側ではオプション絡みの売りが発生する状態=結果として相場が膠着)の影響が挙げられます。オプションのカットオフを迎えるまでは同様の動きが続くと見られ、本日も105円を挟んだ膠着相場を予想いたします。
本日の予想レンジ:104.75ー105.25
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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