ドル円、103円台後半で上値重く推移。本日はイエレン氏の公聴会に注目(1/19朝)

18日(月)の外国為替市場でドル円は上値の重い展開。

ドル円、103円台後半で上値重く推移。本日はイエレン氏の公聴会に注目(1/19朝)

ドル円、103円台後半で上値重く推移。本日はイエレン氏の公聴会に注目

〇ドル円イエレン次期財務長官のドル安志向せずとの報道に103.93まで上伸
〇その後コロナ感染拡大や大統領就任式への警戒感から反落、米休場で動意乏しく103円台後半で小動き
〇ユーロドル欧州政局不安、欧州のコロナ感染拡大と経済先行き懸念に一時1.2055まで下落
〇ドル円104円回復に再び失敗、上値の重い状況続く
〇ウイルス感染拡大とバイデン新大統領就任式を前にした警戒感もドル売り円買い要因
〇今晩のイエレン次期財務長官候補の指名承認公聴会要注目
〇本日の予想レンジ:103.30ー104.10

海外時間のレビュー

18日(月)の外国為替市場でドル円は上値の重い展開。@米紙による「イエレン次期米財務長官候補は1/19の指名承認公聴会でドル安を志向しない方針を明確にする」との観測記事(トランプ氏のドル安政策否定→ドル高)を背景に、日本時間朝方にかけて、一時103.93まで上昇する場面も見られましたが、心理的節目104.00をバックに伸び悩むと、A新型コロナウイルスの世界的な感染拡大(含む中国)や、B上記Aを背景としたリスク回避の円買い圧力、C1/20に開催されるバイデン氏の大統領就任式を控えた警戒感が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値103.64まで反落しました。もっとも、その後は米国祝日(キング牧師生誕記念日)で市場参加者に乏しく(米株・米債市場休場)、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、103.69近辺での小動きとなっております。

18日(月)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。@米紙による「イエレン次期米財務長官候補は1/19の指名承認公聴会でドル安を志向しない方針を明確にする」との観測記事や、A欧州各国で広がる政局不安(イタリア、オランダ、エストニアなど)、B新型コロナウイルスの感染拡大(ショルツ独財務相は「コロナ封じ込めのためにロックダウンの延長が必要」と発言)、Cドイツ連邦銀行による「制限措置が再び延長された場合、ドイツ経済は大きく後退する恐れがある」との発表が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.2055まで下落しました。もっとも、その後は、米国祝日(キング牧師生誕記念日)で市場参加者が減少する中、ポジション調整(短期筋の買戻し)の動きが活発化し、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.2080近辺まで持ち直す動きとなっております。

本日の見通し

ドル円は103円台後半での上値の重い展開が続いております(節目104円の回復にまたしても失敗→上値の重さを再確認)。強い売りシグナルを示唆する移動平均線のパーフェクトオーダーが継続している他、向こう数日以内に一目均衡表「雲」も垂れ下がってくることから、テクニカル的に見て、地合いの弱さ(上値余地の乏しさ)を印象付けるチャート形状となっております。ファンダメンタルズ的に見ても、新型コロナウイルスの感染拡大を背景に世界経済の悪化懸念(リスク回避のクロス円売り→ドル円連れ安を想起)が広がっている他、バイデン大統領就任式を前にした警戒感もドル売り・円買いを誘うと見られ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(目先は1/13に記録した安値103.53や、一目均衡表基準線103.49を試すシナリオを想定)。尚、本日はイエレン次期財務長官候補による米上院での指名承認公聴会に注目が集まります(日本時間1/20午前0時開催予定)。

本日の予想レンジ:103.30ー104.10

注:ポイント要約は編集部

ドル円、103円台後半で上値重く推移。本日はイエレン氏の公聴会に注目

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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