ドル円、好調な米10年債入札後に急反落。米長期金利の低下が重石に(1/13朝)

12日(火)の外国為替市場でドル円は反落。

ドル円、好調な米10年債入札後に急反落。米長期金利の低下が重石に(1/13朝)

ドル円、好調な米10年債入札後に急反落。米長期金利の低下が重石に

〇ドル円海外時間に104.34まで上昇するも104.30-50のレジスタンスポイントに阻まれ反落
〇米10年債入札好調で長期金利は1.18%から1.13%に急低下、ドル円は103円台後半へ
〇ユーロドルは米長期金利急低下に1.22台を回復
〇ドル円テクニカルには上値の重さ印象付ける形状に
〇本日は米インフレ指標に注目
〇本日の予想レンジ:103.50ー104.30

海外時間のレビュー

12日(火)の外国為替市場でドル円は反落。@トリプルブルー(大統領・上下両院が全て民主党)確定後の米長期金利上昇の流れ(米10年債利回りは昨年3月以来、約10ヵ月ぶり高水準となる1.18%まで急上昇→ドル高)や、A米11月JOLT求人件数(結果652.7万件、予想645万件)の良好な結果が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値104.34まで上昇しました。しかし、104.30ー50付近に並ぶレジスタンスポイント(一目均衡表雲下限104.32、1/11高値104.39、90日移動平均線104.52)に続伸を阻まれると、B米10年債入札の好調な結果や、C上記Bを受けた米長期金利の急低下(1.18%→1.13%)、Dカンザスシティ連銀ジョージ総裁やボストン連銀ローゼングレン総裁によるハト派的な発言が重石となり、米国時間午後にかけて103.79まで下落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では、103.81近辺で上値重く推移しております。

12日(火)のユーロドル相場は堅調な値動き。@英ポンドの急上昇(ベイリーBOE総裁によるマイナス金利導入に消極的な発言→英ポンド上昇→ユーロ連れ高)や、A米10年債入札の好調な結果、B上記Aを背景とした米長期金利の急低下、C短期筋のショートカバーが支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.2207まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時00分現在)では、1.2201近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円相場は104.30ー50付近に並ぶレジスタンス(抵抗帯)に続伸を阻まれる形で反落しました。一目均衡表「雲」に抑えられる形となっており、チャート的には上値の重さを印象付ける形状となっております(節目104.00を割り込んだことで、トリプルブルー確定後のドル高を見込んでいた向きによる見切り売りも誘発)。こうした中、本日は米12月消費者物価指数に注目が集まります。冴えない結果(インフレ低下)が示されれば、米長期金利の更なる低下を通じて、トリプルブルー確定後のドル高基調に水を差す可能性がありそうです(米30年債入札や、米当局者講演にも注目。今晩はシカゴ連銀エバンス総裁挨拶、ブレイナードFRB理事講演、フィラデルフィア連銀ハーカー総裁講演、クラリダFRB副議長討論会などが予定)。以上を踏まえ、当方ではドル円相場の下落(トリプルブルー確定後のドル高の巻き戻し)を予想いたします(米長期金利を睨みながらの神経質な展開)。

本日の予想レンジ:103.50ー104.30

注:ポイント要約は編集部

ドル円、好調な米10年債入札後に急反落。米長期金利の低下が重石に

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