ドル円、ブルーウェーブの実現で続伸。良好な米経済指標もドル高をサポート(1/8朝)

7日(木)の外国為替市場でドル円は続伸。

ドル円、ブルーウェーブの実現で続伸。良好な米経済指標もドル高をサポート(1/8朝)

ドル円、ブルーウェーブの実現で続伸。良好な米経済指標もドル高をサポート

〇ドル円米国におけるブルーウェイブ実現、良好な経済指標に一時103.96まで急伸
〇ユーロドル欧州圏の小売売上高減少や米長期金利上昇に1.2245まで急落
〇ドル円テクニカルには短期的な強さ示す、心理的節目104.00「雲」下限104.32を意識
〇ブルーウェイブは早期財政出動、増税・規制強化後回しのいいとこどり相場に
〇ドル円短期的な上昇を予想、5・10日要因、米雇用統計要注意
〇本日の予想レンジ:103.40ー104.40

海外時間のレビュー

7日(木)の外国為替市場でドル円は続伸。@日本政府による緊急事態宣言の発動リスクや、Aトランプ米大統領の支持者による連邦議会議事堂の占拠を嫌気する形で、アジア時間朝方にかけて、一時102.96まで下落しました。しかし、B米国におけるブルーウェーブの実現(大統領及び上下両院の過半数を民主党)が続落を阻むと、C上記Bを背景とした株高・米長期金利上昇(早期財政出動期待の高まり)や、D米新規失業保険申請件数(結果78.8万件、予想80.0万件)及び、E米12月ISM非製造業景況指数(結果57.2、予想54.6)の良好な結果が支援材料となり、米国時間にかけて、昨年12/15以来、約3週間ぶり高値となる103.96まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、103.85近辺で推移しております。

7日(木)のユーロドル相場は高値圏から急反落。アジア時間朝方にかけて、一時1.2345まで上値を伸ばすも、前日海外時間に記録した約2年9ヵ月ぶり高値1.2349をバックに伸び悩むと、@欧州圏における新型コロナウイルスの感染拡大懸念や、A欧州当局者によるユーロ高牽制の思惑、B米国のブルーウェーブ実現に伴う米長期金利の急上昇、Cユーロ圏11月小売売上高(結果▲2.9%、予想0.8%)の冴えない結果、D米経済指標(米新規失業保険申請件数や米12月ISM非製造業景況指数)の良好な結果が重石となり、米国時間にかけて、安値1.2245まで急落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.2370近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は前日1/6に記録した約10ヶ月ぶり安値102.58をボトムに反発に転じると、昨日は一時103.96(約3週間ぶり高値圏)まで急伸しました。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドを上抜けするなど、短期的に見て、テクニカル的な強さが確認できます(目先は心理的節目104.00や、一目均衡表雲下限104.32が意識される展開)。また、ファンダメンタルズ的に見ても、米国によるブルーウェーブ実現が株高・米長期金利上昇で反応するなど(当初は、「ブルーウェーブ実現=増税・規制強化リスク→株安要因」と捉えられていましたが、結果的に、「早期財政出動・増税や規制強化は後回し」といった良いとこ取り相場に)、短期的な上昇リスクが高まりつつあります。

ドル円、ブルーウェーブの実現で続伸。良好な米経済指標もドル高をサポート

以上を踏まえ、当方では短期的なドル高・円安を予想いたします。アジア時間は、5・10日要因(1/10が日曜日にあたる為前倒し)で日本時間9時55分の公表相場決定にかけて底堅く推移する可能性がある他、海外時間は、米12月雇用統計(非農業部門雇用者数や失業率、平均賃金など)の結果次第でショートカバーを誘発しながら一段と上昇する可能性がある為、アップサイドリスクに注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:103.40ー104.40

注:ポイント要約は編集部

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