ドル円、ブルーウェーブの実現で続伸。良好な米経済指標もドル高をサポート
〇ドル円米国におけるブルーウェイブ実現、良好な経済指標に一時103.96まで急伸
〇ユーロドル欧州圏の小売売上高減少や米長期金利上昇に1.2245まで急落
〇ドル円テクニカルには短期的な強さ示す、心理的節目104.00「雲」下限104.32を意識
〇ブルーウェイブは早期財政出動、増税・規制強化後回しのいいとこどり相場に
〇ドル円短期的な上昇を予想、5・10日要因、米雇用統計要注意
〇本日の予想レンジ:103.40ー104.40
海外時間のレビュー
7日(木)の外国為替市場でドル円は続伸。@日本政府による緊急事態宣言の発動リスクや、Aトランプ米大統領の支持者による連邦議会議事堂の占拠を嫌気する形で、アジア時間朝方にかけて、一時102.96まで下落しました。しかし、B米国におけるブルーウェーブの実現(大統領及び上下両院の過半数を民主党)が続落を阻むと、C上記Bを背景とした株高・米長期金利上昇(早期財政出動期待の高まり)や、D米新規失業保険申請件数(結果78.8万件、予想80.0万件)及び、E米12月ISM非製造業景況指数(結果57.2、予想54.6)の良好な結果が支援材料となり、米国時間にかけて、昨年12/15以来、約3週間ぶり高値となる103.96まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、103.85近辺で推移しております。
7日(木)のユーロドル相場は高値圏から急反落。アジア時間朝方にかけて、一時1.2345まで上値を伸ばすも、前日海外時間に記録した約2年9ヵ月ぶり高値1.2349をバックに伸び悩むと、@欧州圏における新型コロナウイルスの感染拡大懸念や、A欧州当局者によるユーロ高牽制の思惑、B米国のブルーウェーブ実現に伴う米長期金利の急上昇、Cユーロ圏11月小売売上高(結果▲2.9%、予想0.8%)の冴えない結果、D米経済指標(米新規失業保険申請件数や米12月ISM非製造業景況指数)の良好な結果が重石となり、米国時間にかけて、安値1.2245まで急落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.2370近辺で推移しております。
本日の見通し
ドル円は前日1/6に記録した約10ヶ月ぶり安値102.58をボトムに反発に転じると、昨日は一時103.96(約3週間ぶり高値圏)まで急伸しました。この間、一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドを上抜けするなど、短期的に見て、テクニカル的な強さが確認できます(目先は心理的節目104.00や、一目均衡表雲下限104.32が意識される展開)。また、ファンダメンタルズ的に見ても、米国によるブルーウェーブ実現が株高・米長期金利上昇で反応するなど(当初は、「ブルーウェーブ実現=増税・規制強化リスク→株安要因」と捉えられていましたが、結果的に、「早期財政出動・増税や規制強化は後回し」といった良いとこ取り相場に)、短期的な上昇リスクが高まりつつあります。
以上を踏まえ、当方では短期的なドル高・円安を予想いたします。アジア時間は、5・10日要因(1/10が日曜日にあたる為前倒し)で日本時間9時55分の公表相場決定にかけて底堅く推移する可能性がある他、海外時間は、米12月雇用統計(非農業部門雇用者数や失業率、平均賃金など)の結果次第でショートカバーを誘発しながら一段と上昇する可能性がある為、アップサイドリスクに注意が必要でしょう。
本日の予想レンジ:103.40ー104.40
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.22
ドル円、下落後に反発するなど底堅い動き。上昇トレンドの継続を想定(11/22朝)
21日(木)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:田代 昌之
2024.11.21
東京市場のドルは154円台後半で推移、今晩も要人発言で上下に動く可能性アリ(24/11/21)
東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、時間外の米10年債利回りも上げ一服となったことでドルは一時154円台を付ける場面も見られた。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2024.11.21
ドル円 地政学リスクくすぶるも再びレンジの様相に(11/21夕)
東京市場は一転してドルが弱含み。とくに終盤下げ足を速めている。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:上村 和弘
2021.01.08
ドル円見通し 米長期債利回り急上昇継続で年末高値を上抜く(21/1/8)
ドル円は1月7日深夜に103.95円まで大幅上昇した。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.01.07
ドル円 米政治情勢に注意、為替は一時的な反発も
7日の東京市場は、ややドル高。前日、一時102.60円まで下落し、レンジを底割れしたものの、本日東京では103円台を回復するなど、元のレンジに回帰している。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。