ドル円、米長期金利の上昇を受けて一時103円台半ばへ反発するも戻りは鈍い(1/7朝)

6日(水)の外国為替市場でドル円は反発。

ドル円、米長期金利の上昇を受けて一時103円台半ばへ反発するも戻りは鈍い(1/7朝)

ドル円、米長期金利の上昇を受けて一時103円台半ばへ反発するも戻りは鈍い

〇ドル円アジア時間に102.60まで下落後に103円台半ばに反発
〇欧米株式反発、ジョージア州上院議員選民主党優位による財政出動期待が背景
〇ユーロドルリスク選好の動きに1.2349まで上昇後、独CPIの不冴え、米長期金利上昇で反落
〇ドル円テクニカルには強い売りシグナル点灯、103円台半ばにレジスタンス
〇本邦緊急事態宣言、米ジョージア州選でのブルーウェーブ織り込みなどなどドル円下落材料増加
〇本日の予想レンジ:102.50ー103.50

海外時間のレビュー

6日(水)の外国為替市場でドル円は反発。@日本政府による緊急事態宣言発動を織り込む形で、アジア時間朝方にかけて、安値102.60(昨年3/10以来、約10ヵ月ぶり安値圏)まで下げ幅を広げるも、A欧米株の上昇を背景にリスク選好の円売りが強まると、B米ジョージア州の上院決選投票にてブルーウェーブの確率が上昇したこと(財政出動期待→米長期金利急上昇→ドル高。米10年債利回りは昨年3月以来となる1%台の大台回復)等も支援材料となり、米国時間午後にかけて、一時103.44まで急伸する展開となりました。もっとも、103円台半ばでは戻り売り意欲も根強く、伸び悩むと引けにかけて再び反落。本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、103.10近辺で推移しております。尚、昨日発表された米12月ADP雇用統計(結果▲12.3万人、予想8.8万人)は市場予想を下回る冴えない結果となりましたが、ドル円相場の反応は限定的となっております。

6日(水)のユーロドル相場は直近高値更新後に急反落。@欧米株の上昇(ドイツ株は史上最高値更新)を受けたリスク選好のドル売りを背景に、欧州時間朝方にかけて、2018年4月以来、約2年9ヵ月ぶり高値となる1.2349まで上昇しました。しかし、A欧州圏における新型コロナウイルスの感染拡大が続伸を阻むと、Bドイツ12月消費者物価指数(結果▲0.3%、予想▲0.2%)の冴えない結果や、C米長期金利の急上昇(ドル高)が重石となり、米国時間午後にかけては、一時1.2266まで値を崩す場面も見られました。引けにかけて持ち直すも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間4時45分現在)では、1.2305近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時103.44まで反発するも、ボリンジャーミッドバンドや一目均衡表転換線に続伸を阻まれる形で反落しました。日足ベースで強い売りシグナル(一目均衡表の三役逆転や移動平均線のパーフェクトオーダー)も点灯する中、上値の重さを再確認する結果となっております(テクニカル的に見て103円台半ばはレジスタンス。上値余地は限定的)。

ファンダメンタルズ的に見ても、明日1/8から2/7にかけて本邦で緊急事態宣言が発令される可能性が高まっている他(日本経済の下押しリスク→株安→円高)、米ジョージア州の決選投票でもブルーウェーブの実現が織り込まれるなど(民主党は既に1議席確保。残る1議席も接戦ながら民主党がリード)、ドル円相場の下落を想起させる材料が増えつつあります。

以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。昨日は米長期金利上昇→ドル高の流れが進みましたが、米長期金利の上昇・ドル高は、米国株式相場や商品市況の下押しを通じてリスク回避の円高に波及し易いことから、本日は一巡後の反落リスクに警戒が必要でしょう(本日はジョージア州の決選投票の結果や、米新規失業保険申請件数、米12月ISM非製造業景況指数等に注目)。

本日の予想レンジ:102.50ー103.50

注:ポイント要約は編集部

ドル円、米長期金利の上昇を受けて一時103円台半ばへ反発するも戻りは鈍い

ドル円日足

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