離脱交渉の行方織込は困難(週報2016年7月第二週)

現時点で英国

離脱交渉の行方織込は困難(週報2016年7月第二週)

ドル円:7月4日からの先週

4日は、前週末の引けの102.56からややギャップアップの102.63で始まり、直後にやや下押しして4日の安値の102.41を付けました。その後、東京時間はじりじりと上昇し、4日の高値の102.80を付けました。 その後は穏やかにじりじりと下降を続け102.55で引けました。

5日は、前日引けの102.55で始まり、直後にやや上戻して5日高値の102.59を付けました。 その後は穏やかにじりじりと下降を続け、5日の安値の101.44を付け、その後はそのまま横ばいで101.73で引けました。

6日は、前日引けの101.73で始まり、直後にやや上押しして6日高値の101.76をつけました。その後100.58まで下押し、101.24まで上戻し、6日の安値100.19まで下押ししました。 その後一転ドル買いになり、NY 時間に101.46まで上戻して、そのまま横ばいで101.31で引けました。

7日は、前日引けの101.31で始まり、この日も5日、6日と同じく、直後にやや上押しして7日高値の101.40をつけました。その後100.62まで下押し、101.23まで上戻し、7日の安値100.59まで下押ししました。 その後はそのまま横ばいで100.75で引けました。

8日は、前日引けの100.77で始まり、100.97まで上戻して、100.25まで下押しして、その後100.60の水準でもみ合いの後、6月米雇用統計を待ちました。 発表後は、8日の高値101.29と、8日の安値の99.97との間で荒い値動きでした。その後、100.50水準でもみ合い100.44で引けました。

ドル円:7月11日からの今週

日・米のファンダメンタルズに焦点をあてる展開に

ポイント:ブレグジットの交渉の先行きを今織り込むのは難しく、
市場は各国の経済指標を見ての動きでしょう。



CME通貨先物ポジション状況:7月5日時点
   (7月5日)   (6月28日)   (6月21日)  (6月14日)
円    63568     59750     52296     55690   
ユーロ ▲75327    ▲61934   ▲61346   ▲56489
ポンド   ▲49031   ▲42711    ▲51947   ▲36661 

シカゴIMM:投機・投資家筋のポジションで6月28日付けのネットの円の買い持ち高は前週から増加し依然、リスク警戒感の高まりで、2008年来の過去最高水準近辺を維持しています。
直近ネット円い持ち最高水準は、2008年3月25日 +65,920、2004年2月6日 +64499、
過去最高ネット円売り持ち高は、2007年6月26日 -188,077

シカゴVIX指数:投資家の恐怖心理の度合いを示す指数
13.20(-1.56)日中高値は14.75、過去最大は2014年の31.06、過去最安は1993年の8.89、直近では2006年の9.39

今後のブレグジットの展開は織り込みが難しいと想定します。
それは日銀にとっても同じ事が言えるはずなので、
ブレグジットの悪影響を未然に防ぐ為に、早期の追加の金融緩和が必要であるとの意見の一方で
有事の際のカードの為にできるだけ、追加緩和の余力は温存しておくべきとの見方もあります。

これはバランスの問題になると想定します。
日・米・欧のバランスです。
暫くは日銀・FRB・ECB の各中央銀行の動きに要注意です。

テクニカルで見てみたいと思います。
確かに高値・安値を徐々に切り下げてきていて、とうとう100.00を割りました

先週は狭いレンジの中を方向を模索、
7月 4日の 102.41 〜 102.80
7月 5日の 101.44 〜 102.59
7月 6日の 100.19 〜 101.76
7月 7日の 100.59 〜 101.40
7月 8日の 99.97 〜 101.29

政策発動に注目

テクニカルにみると、日足の一目均衡表で
先行スパン2が 109.68で 横ばい
先行スパン1が 109.48で 上昇
基準線が    104.29で 横ばい
転換線が    101.80で 横ばい
遅行スパン  101.26で 下降
実勢値     100.44 8日引け

6月24日の99.00は別にして、とうとう100.00を割ってきました。
この先、順調にターゲットの95.00まで下押してゆくのか
要注目です。

予想レンジは、98.00~102.00 と見ます。

オーダー/ポジション状況

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