候補者の星の配置

第１回は、米国大統領選挙の概要と共和党候補者のオハイオ州予備選ジンクスについて書きました。第2回は両候補者の為替政策について考える予定でしたが、日銀会合とFOMCもありますので、それが済んでからにしようと思いました。

そこで、今回は変わった観点から両候補の投票日までの可能性について見てみることとしましょう。まずは両者の出生時刻と出生地から。

共和党候補ドナルド・トランプ氏
1946年6月14日10時54分LT　ニューヨーク州ジャマイカ生まれ

民主党候補ヒラリー・クリントン氏
　1947年10月26日20時02分LT　イリノイ州シカゴ生まれ

こう来たら、占星術でどちらが勝つ可能性があるのか占うのだろうと思われた方、正解です。出生時刻、出生地ともわかっているケースは稀ですから、使わない手はありません。占星術的な観点があっても面白いのではないかと思います。

まず占星術でタイミングの良し悪しを判断する場合、その人の誕生日にどのような天体配置（太陽、月、水星〜冥王星、計算上の占星点）であったのかを調べ、更に占う時点の天体配置が、誕生日の天体配置に対してどのような角度を取るのかを見ていくこととなります。簡単に言ってしまうと、誕生日の良い天体に現在の良い天体が良い角度を取っていれば良く、誕生日の悪い天体に現在の悪い天体が悪い角度を取っていれば悪い、ということになります。

各天体の良し悪しや角度の良し悪し等は専門的な話になりますので、ここでは両候補の2016年後半における良いタイミング、悪いタイミングを見て判断したいと思います。ちなみに、この手法は株価（誕生日代わりに上場日を用います）の売買のタイミングを計る時にも有効な手法です。以下に日時を列挙しますが、だいたい前後1週間程度の誤差を考えると良いです。

ドナルド・トランプ氏
08月13日 良い
10月06日 非常に良い
12月02日 悪い
12月05日 非常に良い
12月07日 良い
12月27日 悪い

ヒラリー・クリントン氏
　11月2日 非常に良い

2016年後半に限って言うと、ドナルド・トランプ氏はタイミングがかなり細かく出てきているのに対し、ヒラリー・クリントン氏はひとつのタイミングしかありません。

しかし、投票日は11月8日ですから、まさにその投票日直前に非常に良い配置を持っているヒラリー・クリントン氏は占星術的に有利です。いっぽうで、ドナルド・トランプ氏は10月6日に非常に良い配置があるのですが、時期的に投票日までやや早すぎる点が不利です。いったんは盛り上がるものの投票日直前に再び離されるといったイメージが浮かんできます。

占星術的には、ヒラリー・クリントン氏が投票日の直前でリードするという結果になりましたが果たしてどうでしょうか。クリントン氏のタイミングが1日しかないということは、万が一その前後に今回の健康問題等の不利なニュースが出て来ると挽回が難しくなる可能性もあります。

毎回、米国大統領選挙を前にこうした占星術的な見通しは、米国を中心に各所で分析がなされています。ネットで検索すると色々と出てきますので、参考程度に見てみるのも面白いのではないでしょうか。