米金利上昇とトランプ期待継続でドル円110円台回復
安倍首相とトランプ次期大統領の会談を控えた早朝の外国為替市場でドル円は110円を超え約5か月ぶりの高値をつけています。
昨晩のイエレン議長の議会証言で早期の利上げをこれまで以上に強く示唆したことから、米金利が上昇、10年物の米債券利回りが2.30%を超えて上昇、一方で昨日日銀が実施した国債指値オペによる牽制で日本国債の利回りが抑えられたことから、日米金利差が拡大したこともドル円をサポートしています。
市場は先ほど始まった会談の内容が伝わるのを待っています。
日本の首相が、就任前の大統領の「自宅」を訪問し会談すること自体極めて異例であること、トランプ氏の当選後主要国の指導者との初めての会談となること、選挙期間中貿易、外交面で日本に対してトランプ氏が厳しい姿勢を示していたことから、会談は国外からも注目を集めています。
ここまでのドル円高値は110.35。
ドル円は節目の110円をあっさり上抜けました。上昇のスピードが速く、チャート上は昨年6月につけた2002年以来の高値125.86と英国EU離脱時の安値99.02の半値戻し112.44を意識する流れです。
一方で110円台の達成感から会談の内容にかかわらず相場の巻き戻しが入る可能性もあり、相場は重要な局面に差し掛かっています。
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Edited by:編集人K
2016.11.18
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