米1月消費者物価指数(CPI)予想
(2021年2月10日22時30分発表)
本日、米国1月消費者物価指数(CPI)が公表されます。物価はやや回復基調(下図1)を辿っていますが、下図(2)のコアでは逆に昨年央から停滞気味になっています。昨日カプラン・ダラス連銀総裁(2021年は投票権はありません)が「一時的にはインフレが急上昇しても驚かない。そういう現象は一過性に留まる可能性が高い」と発言しており、今後数ヶ月は発言に沿った結果が出る可能性あります。従いまして、トレンドになるか一過性かを見極める時間帯にいるようです。それでもまだインフレを心配する状況にはないようです。
目先は明日予定されている米国10年債入札結果が今・来週の金利動向を示唆しそうです。
2021年2月10日9時現在予想
(1)米国消費者物価指数(CPI)前月比ベース推移
(青い矢印は今回の予想値、赤はゼロ)
(2)米・CPIコア(青)とPCEコア(オレンジ)の前年比ベースの推移
(赤はFRBのインフレ目標値2%、緑より右は今回予想値)
(注:CPIは米労働省統計局が発表し、PCEは米商務省統計局が発表します。PCEには医療保険に関わる費用なども含まれているため、カバーされる範囲が広くFRBのインフレ指標に採用されています。)
下図はドル円の日足チャートです。1月末にラインA(=103円80銭)を上抜けてから、B(=105円75銭〜77銭)までトライしましたが、C(=106円15銭)まで届かずに反落しています。BはAの開始起点になっている105円68銭の高値を加えると、トリプルトップ抜け失敗となります。この場合はかなりの下値リスクが広がってきます。年初のラインD(=104円15銭)にあるので、104円割れになると当面Aまでの下値トライとなりそうですが、下値リスクが大きくなります。B・C間には105円25銭、105円50銭に抵抗線があります。
(2月10日10:45 1ドル=104円71銭)
オーダー/ポジション状況
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