豪ドル/円、短期トレンドが変化。74円割れで越週した場合は一段の下落へ。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、FOMC後の声明でアメリカの追加緩和観測が後退して米長期金利が高止まりしていることや、足元での米欧のファンダメンタルズ格差が広がっており、ドル買い/ユーロ売り・円売りの動きが強まっています。一方で、米国株式市場がハイテク株を中心に下落に転じており、リスク回避的な動きも同時進行しており、ドル買い・円買いの動きも見られ、ドルの全面高、クロス/円での円高の傾向が強い展開となっています。こうした中、豪ドルは対米ドルで下落、対円でもじり安の展開となっています。
チャートを見ると、日足は、8/31に付けた78.46を直近高値として上値を切り下げており、またこの間に、9/21の陰線が76円を割り込んで終え、短期トレンドに変化が生じています。一方で中期トレンドはまだ強い状態を保っており、72.50割れで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。短期トレンドは76円台を回復すれば“ニュートラル”な状態に戻しますが、78円台を回復するまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は74.80-90、75.30-40、75.80-90に、下値抵抗は74.00-10、73.30-40、72.80-90にあります。21日移動平均線は76.78にあり、これを下抜けて短期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っていますが、120日、200日線は73.68と72.88に位置しており、中期トレンドは“豪ドルやや強気”を維持しています。
一方週足を見ると、先週足は小陰線で終えましたが、下値を切り上げて来た流れからは若干下抜けた位置で越週しています。今週は週初から下値トライの動きが先行して、短期トレンドの変化を確認した形となっています。現状は74.00-10に日足、週足の下値抵抗がありますが、これを下抜けて越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。一方で、中期トレンドが強い状態を保っており、この週足サポートが72.50-60にあることから、これを割り込んで越週しない限り、調整下げの範囲内となります。今週の週足の上値抵抗は75.00-10、76.10-20に、下値抵抗は74.00-10、72.50-60にあります。31週、62週移動平均線は72.27と73.06にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
9/24現在31週、62週移動平均線は72.27と73.06にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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