シカゴポジション(CME)248
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年9月15日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは豪ドルのロングを大きく積み上げてきました。ネットロングで18,300枚増やして、ネットで16,200枚強のロングに切り替えてきました。これで上記4通貨が全て米ドルショートになりました。内訳はロング2,600枚増、ショート15,700枚減ですので、ショートの損切でポジションがロングになっています。従い、総枚数は13,100枚減となり、実態はリスク回避の動きに留まっています。相場は15日のシカゴ締日が先週の豪ドル高の極みに近く、高値付近でのショート手仕舞いと思われます。締日以降は昨日までに200ピップスも下落しており、昨日の締日(22日)に向けて、今度はロングを手仕舞ってきた感じの値動きです。チャートを見ると、黒の高値を結んだラインに完全に止められおり、赤の豪ドル高トレンドラインは下抜いているので、終値ベースのチャートでも豪ドル安に進む形になっています。現状では黒の横サポート0.7016(12月31日締日の終値)が次の目途になっています。
さて実際の相場は、先週の当欄内で書いた6月中旬からの豪ドル高トレンドライン(前回で0.7210〜0.7450)を昨日のシカゴ締日に下抜きました。当面は0.7070〜80、0.7010〜20のサポートを狙う構えに入っています。もし後者を切って終わると、豪ドル高トレンドラインの起点(6月中旬)が0.6780〜90にあるので、ここまでの下値余地が広がります。また月足は来週水曜日にできますが、9月足が昨日現在で8月陽線の全戻しの陰線になっており、8月寄り値が0.7128で、月末まで残り5営業日ですので、30日の終値が気にかかります。一方、上値はトレンドライン下限の0.7220が抵抗線になっていますので、これ以上の水準にスポットが回復することが豪ドル高維持の条件になっています。シカゴの豪ドルポジションが1万枚以上になりましたが、先週末からの大きな豪ドル安に対し、シカゴが押し目を拾っているのか、ロングを落としてきているのか、昨日の締日ポジションを確認したいと思います。
(1豪ドル=0.7125米ドル、9月23日13:45)
オーダー/ポジション状況
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