NZ/円、短期は上値余地を探る動きが継続中。中期トレンドは“NZ弱気”
NZ独自の注目材料がない中で、米中貿易協議に対する過度な警戒感が薄れたこともあって、リスクオンの動きが強まる中でNZ円は上値余地を探る動きが継続中ですが、節目となる70円台乗せを果たせずに高値圏での揉み合い状態が続いています。また、米経済指標に陰りが見え始めていることや、米中貿易協議に対する期待感も消化されつつあり、ここからのNZドルの上昇にはNZ独自の強い材料が出て来ないと難しい状態です。
チャートを見ると日足は10/2に付けた66.94を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。
中期トレンドが弱いのでNZ急騰に繋がっていませんが、8/26に付けた66.60と10/2の66.94で短期的な二番底を確認した形となっており、短期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。但し、68.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクがやや高くなります。短期トレンドは67.50割れで再び弱気に戻します。日足の上値抵抗は69.70-80、70.40-50に、下値抵抗は69.00-10、68.40-50、68.00±10銭にあります。21日移動平均線は68.67にあり、短期トレンドをサポート中ですが、120日線、200日線は69.89と71.93にあり、中期トレンドは“NZ弱気”の流れから抜け出していません。
一方直近の週足は実体が小さく上ヒゲのやや長い陰線引けとなり、上値トライに失敗して押し戻された形となりました。下値を切り上げる流れには変化が認められず、今週も上値トライの動きが先行しましたが、10/31に70円台乗せトライに再び失敗して押し戻されており、上値の重い感も否めません。また、今年3月に付けた76.78を起点として上値を切り下げる流れからも上抜けておらず、この週足の上値抵抗が70.40-50に控えていることや、これを上抜けて越週した場合でも中期トレンドが弱い状態にあり、72円台前半に強い上値抵抗が控えていることから、簡単には上抜けそうもありません。今週の週足の上値抵抗は70.40-50、72.10-20に、下値抵抗は68.00-10、67.50-60にあります。31週、62週移動平均線は70.74と72.91に位置しており、中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
NZドル/円【週足】:(10/31現在31週移動平均線は70.74に、62週線は72.91にあり、これらを下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れにある)
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