ドル円、日銀政策現状維持の結果受け155円台に急伸 (12/19午前)

19日午前の東京市場でドル円は高値圏でのもみ合い。

ドル円、日銀政策現状維持の結果受け155円台に急伸 (12/19午前)

ドル円、日銀政策現状維持の結果受け155円台に急伸

19日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い後に急伸。日銀政策決定会合の結果公表を控え、様子見気分が強く、正午前までは方向感に欠ける動きとなりました。FOMC後の急伸を受け、朝方、154.68レベルで取引の始まったドル円は、序盤154.44まで下落したものの切り返し、154.89まで直近高値を更新しました。正午前に日銀が政策を公表し、政策金利現状維持が伝わるとドル円は急伸し155円を突破、155.27の高値をつけた後、東京時間正午現在は155.09での取引です。

日経平均株価は、昨晩タカ派のFOMCの結果に米主要株価指数が暴落した流れを受け、売りが先行。ほぼ全業種で売られる全面安商状となり下げ幅は一時700円を超えました。ただ、円安進行が好感され、輸出関連銘柄等一部には買い戻しも入って下げ幅を縮小。373円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目されたFOMCでFRBは市場のコンセンサス通り0.25%の利下げを実施。ただ、同時に発表された経済見通しで来年の利下げが3か月前の予測の4回から2回に減少していたことからタカ派的内容と受け止められ、米長期金利が急上昇。ドル円も発表直前の153円台後半から154円台半ばに急上昇しました。更に記者会見でパウエル議長も「政策は依然として抑制的」としながらも、「追加利下げを実施する上ではインフレ面でさらなる進展を目にする必要がある」と発言。ドル円は米国時間終盤にかけ154.87まで上値を伸ばしました。

テクニカルにはドル円は、昨晩からの上昇で、一時11/15高値156.75からの下落の76.4%戻し154.84に到達。ここを明確に上抜けた場合には156.75までの全値戻しが視野に入って来るため終値ベースでの位置関係に注目です。

ドル円、日銀政策現状維持の結果受け155円台に急伸

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