東京市場のドルは155円台半ばまで上昇、植田総裁の発言次第では円高加速も(24/12/19)

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀会合で「据え置き」決定したことで円安ドル高が加速、155円台半ばまで上昇した。

東京市場のドルは155円台半ばまで上昇、植田総裁の発言次第では円高加速も(24/12/19)

東京市場のドルは155円台半ばまで上昇、植田総裁の発言次第では円高加速も

【本日の東京市場】

東京時間(日本時間8時から15時)のドル・円は、日銀会合で「据え置き」決定したことで円安ドル高が加速、155円台半ばまで上昇した。

18日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円68銭へ下落後、154円78銭まで上昇し、154円68銭で引けた。米国の11月住宅着工件数の予想外の減少をきっかけにドル売りが一時強まった。その後、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25ポイント利下げが決定されるも、25年末の金利予測中央値が引き上げられ、来年の利下げ回数は2回に後退。また、パウエルFRB議長も「追加調整を検討する上で慎重姿勢を強める可能性も」などと述べたことからドル買いが広がった。

東京時間では、日銀が、政策金利である無担保コール翌日物金利の誘導目標を0.25%で据え置くと決定。トランプ次期米政権の経済政策の先行きや、国内の賃金・物価動向を引き続き見極めるとした。据え置きとなる公算が大きかったものの、決定を受けて、円安ドル高が加速し155円台半ばまで上昇した。

ドル・円(日本時間8時―15時)
始値:154円75銭
高値:155円49銭
安値:154円44銭
終値:155円24銭 

ユーロ・円(日本時間8時―15時)
始値:160円22銭
高値:161円48銭
安値:159円86銭
終値:161円75銭

豪ドル・円(日本時間8時―15時)
始値: 96円17銭
高値: 96円90銭
安値: 95円81銭
終値: 96円51銭

ポンド・円(日本時間8時―15時)
始値:194円56銭
高値:195円74銭
安値:194円06銭
終値:195円37銭

日経平均(日本時間9時―15時30分)
始値:38522円27銭
高値:38913円07銭
安値:38355円52銭
終値:38813円58銭(前日比−268円13銭)

【本日の海外市場の重要指標】日本時間

22時30分、米、第3四半期実質GDP(前期比年率)(確報値)、前回:2.8%、市場予想:2.8%
22時30分、米、第3四半期個人消費(前期比年率)、前回:3.5%、市場予想:3.5%
22時30分、米、週次新規失業保険申請件数、前回:188.6万件、市場予想:188.0万件
22時30分、米、12月フィラデルフィア連銀景況指数、前回:−5.5、市場予想:2.2
24時00分、米、11月中古住宅販売件数、前回:396万件、市場予想:407万件

※予定は変更することがございます。

【今晩の海外時間の見通し】

本日の海外時間は、植田和男日銀総裁が記者会見にて「ハト派」に振れるのか、「タカ派」に振れるのかを見極める展開となる。今回見送ったことで来年1月利上げ観測が高まるなか、「ハト派」となれば、円安ドル高は加速。一方、「タカ派」となれば、円高ドル安に途転し株安を招く可能性がある。

今会合では、9人の政策委員のうち、田村直樹審議委員が0.5%に利上げするよう議案を提出し、金利の据え置きに反対した。今回の決定会合では、昨年4月にとりまとめを決議した過去25年間の金融政策を検証した「多角的レビュー」についても議論し、結果を公表した。そのなかで、2013年以降の量的・質的金融緩和(異次元緩和)については、「経済・物価を押し上げた」と評価した一方、「導入当初に想定していたほどの効果は発揮しなかった」とも指摘。「今後、マイナスの影響が大きくなる可能性に留意」とも記した。

記者会見では、こうした多角的レビューに対する質問も飛ぶと見られており、ETFに関する突っ込んだ質問が出る可能性はある。植田日銀総裁の発言次第では、株安が加速する可能性もあることから、リスク回避の円買いなどは警戒したい。

日足の一目均衡表では、雲上限を上回って推移している。100日移動平均線より上を推移していることから、切り上がっていく雲上限をサポートとした堅調推移が期待できよう。基準線を明確に突破したことで反発基調は強い。心理的な節目の155円台に乗せたこともあり、テクニカル面では引き続き強いと考える。

今晩の海外時間では、植田日銀総裁の記者会見の結果次第では上下に大きく動くと想定。上値メドは156円50銭、下値メドは154円00銭とする。

東京市場のドルは155円台半ばまで上昇、植田総裁の発言次第では円高加速も

ドル円日足

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