3. オーストラリアドル週報(2019年11月第1週)

オーストラリアドル週報(2019年11月第1週)

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。上値抵抗にも注意。中期トレンドは“弱気”

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オーストラリアドル週報(2019年11月第1週)

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。上値抵抗にも注意。中期トレンドは“弱気”

豪州の第3四半期CPIが10/30に発表されましたが、市場の予想の範囲内で(前期比+0.5%、前年比+1.7％)為替相場には影響がありませんでした。マーケットはアメリカの金融政策や経済指標、米中貿易協議の行方に反応する動きとなっていますが、10月末のFOMCでは「景気拡大を維持するために適切に行動する」の文言が外されたことから、利下げ休止への思惑からドル買いが強まる場面もありました。しかしその後、パウエルFRB議長が今後の利下げの可能性を否定しなかったこと、長期金利が低下したこと、さらにはシカゴPMIが予想比悪かったことなどがドル売り材料となり、豪ドルは対米ドルでは小幅続伸、対円では75円台から反落しています。

チャートを見ると、日足は8/26に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。この日足の下値抵抗は72.90-00にありこれを割り込んで終えない限りトレンドに変化が生じませんが、一方で、直近安値69.97から既に5円の上昇を見ており、豪ドル/円の一相場である5〜6円の達成圏内に入って来ています。また、中期トレンドが“豪ドル弱気”の流れにあることや、76.00近辺に週足の上値抵抗が控えていることから、目先天井が近い可能性も高く、そろそろ下落リスクにも警戒する必要があります。日足の上値抵抗は75.20-30、75.80-90に、下値抵抗は74.00-10、73.50-60、72.90-00にあります。21日、120日移動平均線は73.67と74.01にあり、短期トレンドをサポート中ですが、200日線は75.88に位置しており、上値を抑え込んだ状態です。

一方直近の週足は、十文字の寄せ線に近い形の足で終えています。下値を切り上げる流れを維持する一方で、75円超えトライにも失敗しており、今週も75円台から押し戻されています。また、昨年12月に付けた83.90を起点とする週足の上値抵抗が76.00-10にあり、これを上抜け切れない可能性にも注意が必要です。一方下値も、8月に付けた69.97を起点として下値を切り上げる流れを維持しており、この週足の下値抵抗が73.00-10にあることからこれを割り込んで越週しない限り、下値余地も限られる展開が予想されます。31週、62週移動平均線は74.97と77.37に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。

豪ドル/円、短期は“強気”を維持。上値抵抗にも注意。中期トレンドは“弱気”

豪ドル/円【週足】：10/31現在31週移動平均線は74.97に、62週線は77.37にあり、これらを下抜けて、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにある）

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