NZ/円、短期は“やや弱気”。中期は“強気”。
今週はNZ独自の注目材料はありませんでしたが、米欧の景況感格差によるドル高地合いが続く中で、バイデン政権が日本や中国などに石油備蓄の放出を検討するよう要請したことが報じられると原油価格が反落、また上昇傾向の強かったドル金利も緩んだことから、ドルの独歩高地合いも一服しました。しかし、資源国通貨については上値の重い展開が続いており、NZドルは対米ドル、対円で上値を切り下げる流れに変化が認められません。新規材料難の中で、マーケットは来週央に発表される米10月の耐久財受注やFOMC議事録(11/2-3日分)に関心が移りつつあります。
チャートを見ると、日足は、10/21に付けた82.50を直近高値として上値を切り下げています。80.00-10に強い下値抵抗があり、これを攻めきれずに小反発に転じていますが、81.10-20,81.80-90に強い抵抗が控えており、82円台を回復して終えない限り、短期トレンドは変化しません。また80円台を再び割り込んで終えた場合は79円台前半までの一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は80.60-70,81.10-20,81.50-60に、下値抵抗は80.00-10,79.80-90,79.10-20にあります。21日移動平均線は80.98に位置しており、この下に入り込んで短期トレンドは“NZ弱気”の流れにありますが、120日、200日移動平均線は78.16と78.06に位置しており、中期トレンドは強い状態を保っています。
一方直近の週足は、実体の小さい陰線引けとなり、小幅続落となりました。この足の上ヒゲがやや長く、上値トライに失敗しており、下値リスクがより高い状態に変わりありません。今週は下値トライの動きが強まりましたが、80.00-10の下値抵抗を攻めきれずに小反発に転じています。短期トレンドは弱い状態にありますが、81.50超えで越週した場合は下値リスクがやや後退、82円台を回復して終えた場合は強気の流れに戻します。逆に80円台を維持できずに越週した場合は一段の下落へ。可能性がやや低いと見ますが、77.80〜78.00の抵抗も下抜けて越週した場合は、76円方向への一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た上値抵抗は80.60-70,81.30-40,81.90-00に、下値抵抗は80.00-10,79.00-10にあります。31週、62週移動平均線は78.32と76.13に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
11/18現在、31週移動平均線は78.32に、62週線は76.13にあり中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりない。
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