NZ/円、短期は“NZ強気”を維持。中期も“強気”。
今週はNZの重要な経済指標の発表はなく、欧米でのワクチン接種の開始や米追加経済対策の合意が好材料とされる一方、イギリスで変異種のウィルス感染者の急増が伝えられたことが悪材料となりました。週末には英とEUとのFTA交渉が合意に至り、リスク選好ムードが再び高まったことから、NZドルは対米ドル、対円で堅調に推移しています。
チャートを見ると日足は、10/30に付けた68.87を直近安値として下値を切り上げており、短期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありませんが、74.00-10にある強い上値抵抗を前に足踏み状態が続いています。74円台にしっかり乗せて来れば、上値余地がさらに拡がり易くなりますが、この場合でも75〜76円台には中・長期的に見た強い上値抵抗があり、一気に上抜けるにも無理がありそうです。一方で、短期トレンドは強い状態にあり、72円割れで終えない限り、急落にも繋がり難いと見られます。また、72円割れを見た場合でも中期トレンドがまだ強く、週足が70円割れで越週するか、日足が69円割れで終えない限り、トレンドは“NZ弱気”に転換しません。日足の上値抵抗は74.00-10、74.60-70、75.10-20に、下値抵抗は73.00-10、72.50-60、72.00-10にあります。21日移動平均線は73.47にありこれに絡んだ状態ですが、120日、200日線は70.92と69.21に位置しており、短期トレンドは“NZ強気”の流れにあります。
一方直近の週足は値幅の小さい足で終え、上昇余力にやや陰りが見え始めています。また、74.00超えトライにも失敗しており、今週は下値トライの動きが先行しましたが、下値を攻めきれずに押し戻しています。このまま上値トライの動きが継続して74円台で越週した場合は週足の形状が一段と強くなり、74〜76円ゾーンでの新たな上昇トレンド形成の動きに入る可能性が生じます。但し、前述の通り75〜76円台には強い抵抗が控えており、これらを一気に上抜けるのも難しいと見られます。週足の上値抵抗は74.10-20、75.90-00に、下値抵抗は73.00-10、72.00-10にあります。31週、62週移動平均線は70.59と69.56に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありません。
12/24現在、31週移動平均線は70.59に62週線は69.56にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れにある。
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