米10月小売売上高の予想
本日米国の10月小売売上高が発表されます。いよいよ第4四半期数値の発表が本格化してきます。小売はGDPの6割以上を占める個人消費であり、今期のGDPを占う意味で重要と思われます。今日はこの他に鉱工業生産指数含めて幾つかの注目指標が発表されます。
(今回予想2020年11月17日12時現在)
前回9月の米国小売売上高は全体・除く自動車共に予想を大きく上回りました。今回はその反動もあると思いますが、それでも+0.5%予想と堅調推移になっています。但し、予想レンジ幅を見ると上下に振れており、下限は▼1.0%ですので、景気回復期待先行の大幅な株高に冷や水となりそうです。
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値)
上図の実数値ベースではコロナウィルス前の高値であった2020年1月を6月以降は越えており、小売売上高は順調に伸びています。
実数ベースでの伸びを見ると、2019年3Qは5227.13億ドル、2020年1Qは5136.12億ドル、同2Qは4769.82億ドル、同3Qは今回の中央値を入れると5413.86億ドルですので、3Qの前期比は+13.4%、前年比は+3.6%になります。そして今回の10月分は予想通りの数値になると第4四半期は前期比+1.9%になり、大きく伸びが鈍化します。
17日発表のその他米国経済指標(除く:鉱工業生産指数と耐久財受注)
下図はユーロドルの日足チャートです。今年の8月以降は概ね1.60〜1.20レンジ内で上下を繰り返しています。まずラインA(=1.1915)は9月高値からの抵抗線で、ここはラインC(=1.1920)の横サポートもあります。もしこの2つをクリアするとB(=1.1965)が見えてきます。更にダブルトップの9月高値1.2011があります。逆に遮られると、再度D(=1.1690)とE(=1.1600)のサポートがあります。当面はAとDのレンジ1.1690〜1.1915内での推移になりそうです。今日の小売売上高がきっかけになるか注目したいと思います。
(2020年11月17日14:10、1ユーロ=1.1858ドル)
オーダー/ポジション状況
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