シカゴポジション(CME)254
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年10月27日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは豪ドルのロングを少し積み上げました。ネットで2,100枚増とし、計8,900枚弱となっています。内訳はロング1,500枚減、ショート3,600枚減で、前週に続き総枚数で5,100枚も減らしています。ポジション手仕舞いしてのロング増ですから、依然として方向感を持てていない様です。(1)を見ると、赤の抵抗線(0.7150)と黒の横サポート(0.7016)内でまだ収斂を続けています。先週のシカゴ締日が0.7128でしたので、赤の抵抗線手前まで上昇し、その結果、ショートポジションの手仕舞いによる枚数減がロングのそれを上回ったことによるものです。現在のスポットが0.7008付近ですので、まさしく黒の横サポートで止まっており、しかも明日はシカゴ締日です。そして明日、豪州中央銀行の金融政策があり、従前の予想では追加緩和との見方ですので、いよいよこの3角保合いを下抜けするのか注目されます。逆に利上げ見送りになると豪ドル買いになりそうです。ポジションをどの様に変化させていくのか注目します。
さて実際の相場では0.7005〜0.7160のディセンディングトライアングルを形成しています。このパターンは下抜けし易いので、ここまで収斂すると明日の金融政策で決着がつく可能性が高いと思います。もし下限を下抜けて終わると(確実を期すために最低でも日足の0.6970未満、週足での0.6980未満の終値で確認した方が良いかと思います)、方向性としてはかつての豪ドル高トレンドライン開始時点の0.6780が視野に入ります。この途中の0.6920と0.6850〜60にサポートがあります。上値は0.7080、0.7120、0.7150の順に抵抗線ありますが、少なくとも0.7180以上での終値で上抜きを確認したいところです。
(1豪ドル=0.7008米ドル、11月2日13:20)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:橋本 光正
2020.11.02
豪州政策金利(キャッシュ・レート・ターゲット)の予想(2020/11/2)
豪州の政策金利が明日3日(火曜日)に発表されます。発表時には東京市場が休場のために商いが薄くなることが予想されます。値動きにはご注意ください。
-
オーストラリアドル(AUD)の記事
Edited by:川合 美智子
2020.10.30
オーストラリアドル週報(2020年10月第5週)
欧米でのコロナウィルス感染者数が拡がりを見せる中、世界経済の先行きに不透明感が増しており、豪ドルは積極的な買いにも繋がらずに反落しています。
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。