豪州第3四半期消費者物価指数の予想
(今回発表予想)10月27日9時現在
明朝、豪州の2020年3Q消費者物価指数が発表されます。前回2Qは前期比・前年比共にほぼ予想通りの結果になりました。他国同様に、コロナウィルスの影響で大きなマイナスとなりました。今回予想は回復しプラスを維持していますが、先行きのインフレを心配する様な数値になっていません。レンジの上下に振れる数値に注意することになりそうです。
尚、8月に公表された中銀の経済見通し(ベースラインシナリオ)では、年率ベースで、2020年2Qが▼0.3%でしたが、4Qは+1.75%、2021年2Qは+3.0%、同4Qは1%になっています。今回は+0.6%ですから4Qはもう少しインフレが上昇する見込みになっています。
下図(1)を見ると、今回は大きく反発して、移動平均線もほぼゼロまで回復しています。
消費者物価指数の四半期推移と3四半期移動平均
赤はゼロで、予想値は黒線より右側。
CPI前年比(青)と政策金利推移(オレンジ)の比較
中銀インフレ目標値(赤)は赤い線(2〜3%)。
年率ベースでは、今回3Qが予想通りなら、政策金利を上回ります。もし今回の数値が政策金利0.25%を下回る数値になると、11月3日開催の中銀金融政策では議論の対象になると思われます。
下図は豪ドル/米ドルの週足チャートです。既にラインA(=0.7650)とB(=0.7320)の豪ドル高トレンドラインは下抜けています。そしてC(=0.7200)の抵抗線に遮られて豪ドルは下がり、D(=0.7010)の横サポートで止まっています(シカゴポジション235内でのレンジです)。現在は200ピップスレンジでの収斂を続けています。もしCを越えればB方向が視野に入ります。逆にDを切るとE(=0.6780)、F(=0.6670)が方向性として見えてきます。尚、200ピップスのレンジを越えた場合の抵抗線とサポートはシカゴポジション235をご参照願います。
(10月27日11:00、1豪ドル=0.7125米ドル)
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