豪ドル/円、下値リスクがやや高い状態。74円割れで終えれば一段の下落へ。
今週は20日に豪金融政策決定会議が行われ、市場の予想通り政策金利(キャッシュレート)は据え置きとなりました。また議事要旨も前回と同様の内容で特筆すべき変更はありませんでした。為替市場は米追加経済対策の行方や欧米でのCOVID19感染の再拡大を受けてリスク回避的な動きがやや強まっており、豪ドルは対米ドル、対円でじり安の展開が続いています。
チャートを見ると、日足は8/31に付けた78.46を直近高値として上値を切り下げており、この日足の上値抵抗は76.00-10にあります。76円台で終えれば日足の形状が改善されて、下値リスクが軽減されますが、76.50超えで終えるまでは“豪ドル強気”に変化しません。一方下値は、74.00±10銭に週足、日足ベースで見た強い抵抗があり、これを守った状態ですが、74円割れで終えた場合は、72〜74円台を中心とる新たな下げトレンドに入る可能性が高くなります。日足の上値抵抗は74.90-00、75.40-50に、下値抵抗は74.00-10、73.60-70、73.00-10にあります。21日、120日移動平均線は75.16と74.77にあり、これらを下抜け始めており下値リスクが点灯中ですが、200日線は72.84に位置しており、中期的な下値抵抗として働く可能性を示しています。
一方週足を見ると、前の2手の陽線を打ち消す陰線引けとなり、単体では下値リスクがやや高いものですが、73.90-00の週足の下値抵抗を守って引けており、これを支えとして反発に転ずる可能性を残した状態です。一方で2017年9月に付けた90.30を基点として上値を切り下げる流れに変わりないことや、3月に付けた59.91を基点として下値を切り上げて来た流れからも下抜けた位置で推移しており、下値リスクがより高い状態にあります。週足ベースで見た強い下値抵抗が73.90-00にありますが、割り込んで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。さらに可能性がまだ低いと見ますが72.00割れで越週した場合は70円方向への新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。週足の上値抵抗は75.20-30、76.30-40に、下値抵抗は73.90-00、73.10-20にあります。31週、62週移動平均線は73.23と73.21にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていませんが、72.00割れで越週した場合は中期トレンドも“豪ドル弱気”に変化します。
10/22現在、31週、62週移動平均線は73.23と73.21にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”を維持しているが、両者が収束しており、一方向へ動き出す可能性に注意。
オーダー/ポジション状況
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