豪ドル/円、下値リスクがやや高い状態。74円割れで終えれば一段の下落へ。
10月15日に発表された豪9月の失業率は6.9%と市場予想の7.1%より下回りましたが、前月比では0.1ポイント悪化しました。また就業者数は▼29,500人となり、内訳を見てもフルタイムの▼20,100人、パートタイムの▼9,400人といずれも減少しています。結果は予想の範囲内でしたが、為替市場はこれを受けて弱含みの展開となっています。また、米欧でのCovid19感染の再拡大による景況感の悪化懸念や、米追加経済対策合意の可否をめぐる攻防でリスクオンの動きがやや強まる展開となっており、16日現在、豪ドルは対米ドル、対円で続落しています。
チャートを見ると、日足は10/9に付けた76.52を直近高値として上値を切り下げています。また、9/24に付けた73.98を基点として下値を切り上げて来た短期的なサポートラインを15日の陰線が下抜けた位置で終えており、短期トレンドが変化し始めています。現状は74.00-10に強い抵抗がありますが、これを割り込んで終えた場合は、“豪ドル弱気”に変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は75.30-40、75.90-00に、下値抵抗は74.00-10、72.70-80、72.00-10にあります。21日移動平均線は75.43にあり、この下に入り込んで下値リスクが点灯中ですが、120日移動平均線は74.52に位置しており、これを下抜けきれていません。また200日線は72.87に位置しており、強い下値抵抗として働く可能性があります。
一方週足を見ると、先週足は小幅続伸となりましたが、上昇エネルギーの強いものではなく、また、3月に付けた59.91を基点として下値を切り上げて来た流れからも下抜け始めており、下値リスクがやや高い状態にあります。今週は週初から上値の重い展開となり、先週の陽線の値幅を切り崩しています。週足ベースで見た強い下値抵抗が74.00-10にありますが、割り込んで越週した場合は一段の下落に繋がり易くなります。さらに72.00割れで越週した場合は70円方向への新たな下落トレンド入りの可能性が生じます。週足の上値抵抗は75.60-70、76.30-40に、下値抵抗は74.00-10、72.30-40にあります。31週、62週移動平均線は72.90と73.17にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていませんが、72.00以下で越週した場合は中期トレンドも“豪ドル弱気”に変化します。
10/15現在31週、62週移動平均線は72.90と73.17にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の状態にある。
オーダー/ポジション状況
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