オーストラリア 9月失業率
明日9時30分に豪州失業率関連指標が発表されます。豪州は夏時間になっていますので、前月より発表が1時間早くなっています。予想は以下となっています。
(10月14日9時現在)
(1)就業者数
前回7月及び8月は予想を大幅に上回る数値になりました。特に8月は予想レンジの上限を越えました。今回9月は豪州内のコロナ感染の再拡大で前月比推移は再度水面下になります(下図@)。また、総就業者数は8月時点で1,258.34万人となり、コロナ前ピークだった2月1,300万人よりは▼3.2%で、2018年7月の1,257.14万人をやっと上回った数値(下図Aの赤い線)に過ぎません。まだまだコロナからの脱却は難しい状況です。但し、為替相場はフローで見るケースが多いので、もし予想レンジの上限(+10万人)近くかそれを越える数値になると、豪ドルには好影響となりそうです。
@ 前月比ベース(赤い線はゼロ、黒い線より右側は今回予想値)
A 総就業者数推移(赤い線:前回8月数値を高値に結んだ線)
(2)失業率
8月の結果は6.8%で、予想よりは大幅に良かった結果となりました。今回9月は7.0%予想ですので、小幅悪化となります。下図を見ると改善傾向の中休み(?)の様相です。尚、中銀見通しでは2020年12月末9%、2021年6月末8.5%でしたので、見通しよりはベターとなっています。下図の青い矢印が今回の予想です。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。
ラインA(=0.7300)を切れてから、D(=0.7016)を底にして、C(=0.7140)とB(=0.7270)で短期の豪ドル高トレンドラインを作り、先週金曜日にその上限をトライし、今週は下限トライになっています。このままこのレンジを維持できるか、明日の雇用統計が注目されます。予想数値の中央値は悪いですが、むしろ就業者数の予想レンジ幅が広いので、上下限に近づく数値が出ると為替に影響がでそうです。
もし下限切れば再度Dまでの下押し余地が広がり、維持できればBへの反発、そしてA、とE(=0.7360)の抵抗線が控えています。
尚、週初のシカゴポジション251内で、シカゴ締日に0.7016〜0.7240レンジ内に収まるか否かをウォッチとしましたが、結局レンジ抜けはありませんでした。シカゴのポジションは豪ドルロングを少し落とす程度になっていそうです。
(1豪ドル=0.7171米ドル、10月14日13時10分現在)
オーダー/ポジション状況
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